備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

所沢

形の哲学 加藤尚武著 中央公論社
梅原猛 全対話 集英社

昨日仕事が終わって家に帰って昼飯を食った後、特に何もすることがなかったので一昨日買った「ノルウェイの森」を読んでいた。思っていたよりも読みやすい。しかし、直子がなんだか明らかに精神的におかしそうだと思って読み進めていたらいつの間にかに精神病院に入ってしまっていた。
というところで5時くらいになり、家にずっといるのもくさくさするなと思って、所沢は彩の国古本まつりに出かけたのであった。にしても、(語弊があるかもしれないが)精神的におかしい人間のほうが小説にしやすいのであろうか。確かに平凡な性格の人が平凡なことをした小説を書いたところで何の面白みもないから、変な出来事を描くか、変な人間を描くか、その両方を描くかしかないのか。ふーん。しかし、こちら側で正常な生活を送っている人間が、あちら側の変わった人間を描くのは中々難しいのではないか。普段からそういう人たちと関わっているか、もしくは自分自身があちら側に入ってしまっているか、でないとねえ。こちら側から描こうとすれば、どうしても明らかに型にはまったような人間しか描けないと思う(確か古井由吉の「杳子」がそんなんだったような気がする)。
まあ、それはさておき、古本まつりは楽しいものだ。色々な発見がある。てきとーにぶらぶらして見つけたのが上の2つである。