備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

愛書狂と古本マニアについて 2/2

筑摩書房 古本大全 / 岡崎 武志 著

かなり昔に購入した「愛書狂」を今さら持ち出したというのも、先日とある古本屋を訪れたところ、岡崎武志「古本大全」(ちくま文庫)、「昨日も今日も古本散歩」(盛林堂書房)を見かけたからであった。あまり古本者の本はこれまで買ってこなかったのであるが、サイン入りであったこともあり、ついつい買ってしまった。読んでみるとこれがなかなか面白い。これまでに出された数冊の著書からのベストオブベストともなっており、特に第一部は古本初心者向け心得として非常にお勧めできる。
表紙裏には一冊ごとに違う挿絵が入れられているらしい。私のものはバッタかな?かわいらしいというか味があるというか。 


また、古本者といえば、ちょっと前に話題になった「新古書ファイター真吾」(皓星社)。

新古書店ブックエフを舞台にした古本ファイターたちの血みどろの争いを描いた好編である。慎吾その他のキャラクターたちの感情いずれもあるあるのわかりみが深い(なんという言葉だ)。
自分もブックオフへは中学生の頃から通っていて、それがあって当然という世界線で過ごしてきた。何だかんだブックオフ歴としては大分長くなってしまったわけである。確かに往年の(という言い方も変であるが)ブックオフと比べると、大分値付けも品ぞろえも様変わりしてしまい、「掘り出し物を見つけた!!!」と心の中で叫びたくなる状況は大分少なくなった印象はある。とはいえ、地元の古本屋が壊滅しつつある状況下では、すぐに売りに行けるブックオフという存在は受け皿としては頼もしいものであり、今後も確率は低いものの、珍しいものや掘り出し物が拾える可能性はまだまだ秘められている。私は今後も通うのはやめない。動けなくなるまで通い続ける所存である。