備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2021.8.7/8

①世界史は化学でできている 左巻健男 ダイアモンド社
②科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す 増補版 須藤靖/伊勢田哲治 河出書房新社
③精神症状に潜む身体疾患66 モリソン先生のルールアウト MEDSi
④厄介で関わりたくない精神科患者とどうかかわるか 成瀬暢也 中外医学社
⑤レジデント Vol.14 No.2 2021 医学出版

日本文壇史全25巻 伊藤整/瀬沼茂樹 講談社文芸文庫
⑦書斎 アンドルー・ラング/生田耕作訳 白水社
⑧探求としての詩 長田弘 晶文社
⑨生まざりしなば・入江のほとり 正宗白鳥 新潮文庫
⑩聖ヨハネ病院にて 上林暁 新潮文庫

⑪本の百年史 瀬沼茂樹 出版ニュース
中村真一郎長編全集全4巻 河出書房新社
中村真一郎評論全集 河出書房新社

巷はオリンピックであるが、自分の中では三省堂書店古本まつりであった。先週火曜日から開催であったが、平日は予定をあけられず悶々と田舎で過ごし、ようやく土日で行くことができた。その戦利品。①-⑩が昨日、⑪-⑬が今日。

1日目。まずは会場を見まわし、何点か欲しいものが発覚し、それを持った状態で医書を買いに行けねえなと判断。まずはジュンク堂へ。
①この間のweb講演会でどこかの教授が勧めていた本。
②①の横で平積みになっていた本。この間買った「疑似科学~」の作者と科学者との対話とのことで非常に興味をそそった。ジュンク堂の思惑に乗ってしまった。
③④総合診療と精神科の関りは深い。③が使えそうなのは1部と3部であり、2部の疾患編についてはあくまで羅列のまとめに過ぎない。これが全部除外できればいいというわけではない。そういう医療はしてはいけない。
⑤羊土社のレジンデントノートと比べると、レジデントの方が内容は深くまでつっこんでいるので、自分はこちらの方が好きである。特集によってはまだこの年代でも買ってもいいかと思うものもあるが、最近刊行頻度が遅い。頑張ってほしいものである。今回の特集はインスリンであった。

⑥中々揃いで出てこないなあと思っていたところであったのでちょうどよかった。
⑦新装版なので装丁は原版とくらべチープ。まあでも安かったからいいか。
⑧詩を扱う書店が何店舗かあり、その中でみつけ購入。しかし他に長田弘の本は会場ではみつからなかった。
⑨⑩新潮文庫の復刊から。この復刊の時の文庫の表紙が結構よいのよねえ。あとは持っていないラインナップの中で欲しいものは「泡鳴五部作」だな。

2日目。
⑪「日本文壇史」の最終巻をまくっていたら、その最終巻の解説が曽野博義による「伊藤整瀬沼茂樹」というもので、二人の関係性について簡単にまとめられていた。その中で⑪の書影が載っていたのであった。という中で今日⑪を見つけたのであった。明治時代から刊行当時の1965年までのベストセラーを簡潔にまとめてられていて面白い。
⑫⑬先日西部古書会館で「中村真一郎短編全集」を買った。しかし「中村真一郎小説集成」(新潮社)「中村真一郎評論集成」(岩波書店)を持っていて、それとダブるような⑫⑬を買うものかどうか。迷いに迷った挙句、結局購入。月報がかなり充実しているのと、装丁がかっこいいのよねえ。改めて全作品を読み直すきっかけになるか。

それと「澁澤龍彦綺譚集」は残念であった。買おうか見送って会場一周しているうちに他の人に買われてしまった。小説が全部収録されていて、一部高騰している文庫を買わなくて済むのであったが。

明日行くかどうか。それはその時の状況次第だな。
あと買おうかどうか迷っているものは、署名入りの「反悲劇」(倉橋由美子はあまり表に出るような人の印象は持っていなかったので、サイン本があるとは露とも思っていなかった しかし値段に比して本の状態は微妙)、「中野好夫集」の揃い(しかし持っている巻も多いからダブるのを覚悟で買うかどうか)、「書物の共和国」・・・。行かないだろうな。ははは。