備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2022.3.21 鏑木清方展からの神保町からの早稲田

①没後50年 鏑木清方展図録 国立近代美術館

回転木馬 モーム 近代文芸社

③透明空間が見える時 津島佑子 青銅社
④最後の狩猟 津島佑子 作品社
⑤ヴァージニア倉橋由美子 新潮社

⑥泰平逸民独語 渡辺一夫 大修館書店
⑦乱世逸民問答 渡辺一夫 読売新聞社

神西清全集1/2/3/4 
⑨世界の終わり 福永武彦 人文書院
⑩ピエールとジャン モーパッサン 新潮文庫

⑪自鳴鐘 中村真一郎 新潮社

⑫小説のなかの銀座 奥野健男 砂子屋書房
⑬秘められた恋文 瀬沼茂樹 サンデー叢書

⑭新訂 方法としての面接 土居健郎 医学書
⑮血液疾患もどき鑑別症例帖 脇本直樹 メディカルビュー社
樋口一葉小説集 ちくま文庫

⑰実存からの冒険 西研 毎日新聞社
⑱愛という試練 中島義道 紀伊国屋書店

⑲懐かしい年への手紙 大江健三郎 講談社
⑳憂い顔の童子 大江健三郎 講談社
㉑時空 野間宏 福武書店
㉒神秘の人びと 古井由吉 岩波書店


一回行って満足したはずであるが、そうは問屋が卸さないのが常である。この日も一日フリーとなったたこと、新橋SL広場の古本市も始まったことから出かけることにした。前回の反省から早めに行って駐車場を埋めてしまうことにした。10時くらいに神保町に着き、6時間最大料金の駐車場に停めた。日曜祝日は値段設定がさらに安くなっていたので、前回よりは値段がましになりそうであった。
①駐車場に着いたところで、そういえば鏑木清方展を近代美術館でやっているんだったと思い出し、チケット予約を試みると10時半でとれたので、古書店を回る前に行くことにした。やはり清方の美人画は艶めかしい。透き通るような透明感を感じる。展示自体に満足したので図録も買ってしまった。京都限定の展示があったのが少し残念。
②近代美術館を出た後竹橋からそのまま新橋へ向かった。SL広場内にテントがちらほら。雰囲気としては池袋西口古本まつりに似ているが、場所柄なのか戦争ものが多い印象。あまり文学系の本は置いておらず。「中村真一郎詩集」の箱入りもあったが、露光部が非常に焼けていたため購入見送り。いつか買おうと思ってほったらかしていた②を購入。
新橋があまり実入りがなかったため、なんだかなあと思いつつ神保町へ戻る。とはいえ、前回見回るほど見回ったため、けやき書店の棚で③-⑤、みわ書店の棚で⑥⑦を買って終了。何軒か前回寄れなかった店に寄り、気になるもの(生田耕作署名入り「るさんちまん」とか)を見つけるが買うまでには至らず。時間も早めだなあと思い、どうするかと思ったところで、今日は一応月曜日だから早稲田の古本街はやっているんじゃないかと思い、早稲田に向かうことに。10年振りくらいである。
⑧⑨⑩浅川書店にて。ここは全集類が結構在庫が多く、値段もそこまでではない。自分は大学時代にここで「横光利一全集」を揃いで買った。他にも色々な本が所狭しと並べられていて、その弊害で地面から70cmくらいまでは棚に何が入っているか全く見えないのである。それだけ本地獄の店。今回は店先の均一に⑧が転がっていた。早稲田大学の除籍本のようで、店主曰く、知り合いが売りに来たがさすがにこれは値段付けられないよと言ってね、と。お客さんめっけもんでしょ?と言われ、その通りですと即答。文庫本コーナーに⑩があったのでそれも購入。石川淳の本があるか聞いてみるが、2-3冊あるかもしれないがわからない、と言われ、そうだよなと思う。レジ裏にフォークナー全集の揃いがあったが、値段を聞くと●万円であり、これはすぐ手は出ないなと思った。しかし店主曰く、昔はもっと高くても売れたんだよ、と。
⑫⑬古書ソオダ水にて。古書店街からは少し外れたところにあり、最初はどこにあるかわからなかった。店内すぐのところに昔の本も置いてあり、他にも射程範囲が結構広めでものが置いてあって、また今後行こうかなと思う。
⑭-⑯早稲田を出て車回収のために神保町に戻り、三省堂に寄る。⑭"面接"と書いてあるが、普通の医療面接についてではなく、精神科面接の方である。⑮最近ジェネラリスト向けの本がバンバン出てくるが、どこまで我々にやらせたいものなのかなあといつも思う。別にやって問題なく患者さんに害の出ない所まではやりますけれど、こう門戸を広げすぎるのもいかがなものか、と思ってしまう。この本は今までにない切り口で面白いと思ったため購入。⑯鏑木清方展で樋口一葉肖像画があった。「たけくらべ」が愛読書だったそうである。そういえば読んだことなかったなあと思い、購入。
家に戻る途中でブックオフ二軒ハシゴ。二軒目には古井由吉関係が結構転がっていて、値札を見てみるとこれらの本は全部今月出したもののようである。ということは誰かがまとめて売ったか。この店はしばらく要チェックである。