備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2022.3.19 神田古本まつりその1

第三の新人名作選 講談社文芸文庫

②作家の日記 大岡昇平 新潮社
③私自身への証言 大岡昇平 中央公論社
④作家と作品の間 大岡昇平 第三文明社

⑤幻視と変奏 川村二郎 新潮社
⑥懐古のトポス 川村二郎 河出書房新社

⑦ヨーロッパの声僕自身の声 大江健三郎 毎日新聞社

⑧芸術の祝祭 饗庭孝男
横光利一とその周辺 保昌正夫 帖面社
⑩昔も今も モーム 新潮社

⑪近代の孤独 饗庭孝男 集英社
杭州城圖會 小田嶽夫 版画荘文庫
⑬鮫人 谷崎潤一郎 改造社
⑭根無し草 正宗白鳥 実業之日本社
⑮日々の死 山川方夫 平凡出版
⑯黄金伝説 石川淳 筑摩書房
⑰無盡燈 石川淳 文藝春秋
⑱惜身命 上田三四二 文藝春秋


3/17から神田古本まつりは始まったが、平日は行けんのですわ。ということで週末になるのを待ち構え、19日に満を持して家を出た。途中首都高が混んでいてということはあったが、13時過ぎに到着。しかし神保町周辺の駐車場は高くてしょうがないうえ、同じく車で来ている人が多いせいか、空いているところがない。結局水道橋駅に近いところで、しかも3時間ごとに最大料金がかかるというところであった。
岩波ホール前のところから。みわ書房の棚には結構面白いものがあった。渡辺一夫の本を買おうか買わないか迷って保留とした。
その後いったん@ワンダー方面まで一通り靖国通り沿いを見ていき、@ワンダーの店先に、「椎名麟三全集」がある程度まとまって転がっているのを見つけてしまう。値段は、うーん、相応。しかしここまでそろっているのはなかなか見ないしな。しかし出てきたばっかりでこんな重いものを持ち歩くのはなあ。と散々迷い、保留に。それ以外で棚の中に②③④を見つけ購入。@ワンダーの3階が本売り場になったとのことで少し覗いてみた。二階がカフェになる前はそこに絶版文庫が色々と並べられている時期があったのだが、それを彷彿とさせる棚並びであった。しかし、新潮文庫の復刊はなかったため何も買わず外へ。
東京古書会館の方向へ向かっていきながら靖国通り沿いの露台を覗く。けやき書店の棚で中村真一郎の本が転がっているのを見るが、いったん保留に。虔十書林の棚で評論家本が大量に転がっていて、その中で持っていない⑤⑥を購入。さらに別なところで⑦-⑩を購入。田村書店も土曜日でやっていたのであるが、ちょうど13-14時は昼休みですとのことで行けず。三省堂の店先の棚も大したことがなかったため東京古書会館へ。
⑪-⑱東京古書会館にて。扶桑書房の棚に色々と初版本が転がっていた。⑮は版型がとても変わった本で、面白いのでいずれ写真入りで記事を書いてみたい。武者小路書房からは石川淳の本を購入。たすきみたいなスリップの本を買ったのは初めてである。講談社から出ていた「三島由紀夫選集」も転がっていた。それにしても作家生活10年ほどで10数巻の選集を出せるというのはすごいものだ。