備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.10.4

現代社会学ライブラリー8  現代宗教とスピリチュアリティ 島薗進 弘文堂

②大人のためのメディア論講義 石田英敬 ちくま新書

現代社会学ライブラリー16 恐怖と不安の社会学 奥井智之 弘文堂

④物と心 大森荘蔵 ちくま学芸文庫

⑤思考と論理 大森荘蔵 ちくま学芸文庫

⑥どちらであっても 徳永進 岩波書店

⑦循環器ジャーナル 2020.4 抗血栓療法

⑧総合診療 2020年10月号 エビデンスに基づく非薬物療法のススメ

⑨緩和ケアポケットマニュアル 宇井睦人 南山堂

 

ふらふらと本屋に出かけたままに結局上記を買う。

①②ジュンク堂池袋店の4階にはよく行く(お前医者じゃなかったっけ?)のだが、今回特設が「ポップ・スピリチュアリティフェア~なぜ人はスピリチュアリティに惹かれるのか」(https://honto.jp/store/news/detail_041000046855.html?shgcd=HB300)ということで非常に興味深かった。その中で適当に立ち読みし、面白そうだったものを購入。

③たまたま見つけた①のシリーズが面白そうであったため、他にも何かないかなあということで探してみると、棚に並んでいた。その中で特に興味を引いたのが③。外来をやっていると、不安障害で来る人も多く、不安に対しても常日頃から興味を持っている。とはいえ、即効性があるわけはないのは十も承知で、ただただ内容を楽しもうと思っている。

④⑤ ③の前書きの部分で、筆者が大森荘蔵廣松渉の議論に参加し云々のところで、「人間にとって認識できないものが、3つある。すなわち事物の背面、他者の心理、死後の世界、の3つがそれである」と大森がおっしゃっていたらしいという記載があった。それについて④で言及ありとのことで、興味をもち購入。しかし、様々な媒体に書いた論文集で非常に骨太そうであり、読むのは難渋しそうである。⑤は同じレーベルで入っていて、こっちは読みやすそう。

というか、芋づる式に色々と手を広げ、という感じであった。②の第一章ではフロイトの「『不思議のメモ帳』についての覚え書き」やプラトンの「パイドロス」が引かれており、また大森からは野矢茂樹の世界がつながっているし(自我他我問題だと以前に買った「哲学航海日誌」の第一章がちょうど他人の痛みを理解できるかというものであった)、色々と果てしない・・・。読むものには困らんな。

 

⑦⑧ちょうどよく内容がまとまっており、購入。もっと英語を読めるようになればこういう本も買わなくて済むのであろうが、まだまだ勉強中・・・。頑張ろう。

⑨使えるマニュアルであったが、困っている知人にあげてしまったため再度購入した。

 

最近の購入から 趣味編

①もうすぐやってくる尊王攘夷思想のために 加藤典洋 

②小さな天体 全サバティカル日記 加藤典洋 新潮社 

③耳をふさいで、歌を聴く 加藤典洋 グレイン

④潤一郎ラビリンス13,16 谷崎潤一郎 中公文庫

芹沢光治良文学館 教祖様 新潮社

清岡卓行台連小説全集 日本文芸社

⑦書物変身譚 今福龍太 新潮社

平野謙 文藝時評上下 河出書房新社

平野謙作家論集全一冊 新潮社

私小説作家論 山本健吉 審美社

愛国者たち 藤枝静男 講談社

⑫或る年の夏 或る年の冬 藤枝静男 講談社

⑬作家の姿勢 藤枝静男 作品社

⑭二十一世紀最初の戯曲集 野田秀樹 新潮社

⑮死の発見 松原秀一/養老孟司/萩野アンナ 岩波書店

ウィトゲンシュタイン 入不二基義 NHK出版

⑰1995年1月・神戸 中井久夫編 みすず書房

⑱待つしかないか。 木田元/竹内敏晴 春秋社

⑲佐川君からの手紙 唐十郎 河出文庫

澁澤龍彦 泉鏡花セレクション4  雨談集 国書刊行会

㉑日本美術の歴史 辻惟雄 東京大学出版会

精神科医はどのように話を聴くのか 藤本修 平凡社

スタンフォード大学 マインドフルネス教室 スティーヴン・マーフィ重松 講談社

 

今週夏休みであったこともあり、更新が滞っていた。まあ自己満でやっていることだし別にいいか。①-④は新刊本屋、⑧-⑮高円寺の古書展、それ以外は諸々のブックオフで購入。

④はこれまで購入せず漏らしていたもの。13巻官能小説集なんか大学生が堂々と買えるか!(もう今は汚いおっさんになってしまった)。これでようやく全16巻がそろったことになり、全集購入はますますしなくてよいという結論に至る(というか鴨東奇譚が入るような完全版全集が早く出ることを切に願う。著作権切れたらどっかで出るようになるかなあ、どうだろう)。

⑧-⑩文藝時評は面白い人がやっていると本当に読んでいて面白い。これまで篠田一士、秋山駿、江藤淳のを読んだことがあるが、それぞれがそれぞれで面白い。平野謙のものは一番古いもので昭和22年から入っていて、まだ志賀直哉や太宰、坂口安吾石川淳が普通に小説発表している時代であったので、何か感慨を覚える。三島が「春子」を発表して注目すべき新人だ、とかもね。いい時代だなあ。最近のものは昔と比べて紙面そのものが小さくなってしまいということもあり、尻切れの印象を受ける。続きはwebでみたいにやってくれる人がいれば面白いのだが(お金にならないからやる人はいないでしょうねどうせ)。

⑪-⑬はまとめて安価で転がっていたこともあり購入。うち一冊にサインらしきものが扉に書かれていたが、果たして本物かどうか(偽物と自分は疑っている)。というか古書展に行くと何もかも欲しくなってしまうから困るわな。今週は自重します。

⑯この間購入した「現実性の問題」を読むに当たって参考になりそうだったということで。

㉑㉓大学名を前面に出して、講義録みたいなものが流行っていますね。というのに自分も乗っかって買ってしまっているわけですが、ある程度名の通った大学であれば確かに信用度が増すわけです(というか下手なものを出せば名に傷をつけるわけで)。㉑は単純に興味あり、一冊で概観できそうという判断。靉光という名前を思い出すことができてよかった(以前近代美術館で絵を見たことがあり衝撃を受けたため。というか生前の絵があまり残っていないからあまり有名ではないのか)。㉓はプロローグに「医学部生にたいして文化と医療についての講義を~」というのがあり、我々にも何か使えるものがあるのかなあと。マインドフルネスは胡散臭いところで流行っている印象があるが、果たしてどうなのか。㉒も一見すると胡散臭い本だが、軽く読めそうということで。

ここ最近の購入から 仕事編

①Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 田中竜馬 羊土社

②誰も教えてくれなかったスピリチュアルケア 岡本拓也 医学書

病院で死ぬということ 山崎章郎 文春文庫

④セイントとチョプラの内科診療ガイド 第3版

胃カメラのおいしい飲ませ方 中島恒夫 日経BP

⑥上部消化管内視鏡挿入・観察のポイント 日本メディカルセンター

 

 ここ最近の悩みがそのままダイレクトに反映されている印象。

①改訂されていたのを本屋でみて購入。敗血症のところはわかりやすくてよい。

②③ここ最近でもろに関与してきていて、という。一緒に働いている看護師さんからは、「先生は相談しやすそうでいいと思いますよー」と言われるが、しかし自分としては患者に果たして寄り添ってやれているんだろうか、といつも悩んでいる。そしてそれは永遠に晴れることはないだろうとも思っている。んで、まあ例にもれず本屋でふらふらしている際に、たまたま発見し購入。あまりスピリチュアルの分野にバッタもの以外で踏み込んでいる本は見たことなかったこともある。③は②で言及されていたこともあり購入と。桜町病院は何度か車で前を通ったことがあったが、ホスピス病棟があるところとは知らなかった。

④は改訂されましたというのがfacebookで流れてきて興味を持ったため購入。個人的に知っている先生が訳されていて、とすると悪いものではないのだろうという安易な判断。

⑤⑥胃カメラについては、消化器内科医ではないし、これまで系統的に習ったことなし。しかし今の勤務先では施行することは可能であるし、自分以外は皆やれる。ということで、自分も機会があればやらせてもらえるし、勉強しなきゃならないということでとりあえず本屋をみた感じで適当に購入。⑤はその日のうちに読み切ったが、何も知らない状態で読む本ではなかった(瀑状胃という概念を知らなかったから購入したようなものであったが)。ある程度やっているビギナーが読む本であったので、また読み返すことはあるかもしれない。⑥が教科書のような感じになるだろう。

総合診療専門医 2020年度第1回 専攻医説明会・質疑応答の会 についての雑感

昨日総合診療専門医のwebでの質疑応答会?とやらがあった。

内容は、あらかじめ集められた事前質問に対して答えていくという形式であった(まあそうでもないと紛糾するだろうしな・・・。でも自分としては大乱闘が起こると予想していたので若干つまらない感あり・・・)。

質疑と応答の内容はまあひとまず置く。自分も始めの10分くらいは都合により聞き漏らしあり、専門医機構のホームページにいずれQ&A集にしてまとめるとのことであり、それを待ちましょう。

機構HP:https://jmsb.or.jp/sogo/

 

以下、雑感。

・2年半かけてようやく色々体制が整ってきた感じあり(web版研修手帳やJ-OSLERなども含め)。ゆえ、始めの段階で何も体制が整っていなかった2018年度研修開始者に対しては一定の配慮がなされている(ある意味助かりますねこれは)。ただし、一番あおりを食らっているのが2019年度開始者で、組みあげられてきているものをもとにやらなければならないので、これは大変ですね。これから先に開始される方は、逆に色々整ってきている状態であるため、制度的な面で不安を感じる必要はなく大丈夫だと思います(まあ、煽ってくる周りの人はいると思われますが、その声は妥当性があるかどうかきちんと判断してください)。

・機構自体に予算があまりないらしい。ゆえに色々とこれまで不備があったと。まあ確かにそれは仕方がないことなのだが、それであおりを食らうのは我々専攻医なのだから、すいませんで誤って済む問題なのだろうか。であれば、開始自体を遅らせてもよかったのではないか??? それと、機構の理事の先生方は事務方ではないのだろうけれど、やけに「~については××が詳しいと思うので」やら「自分がそれを作ったわけではないので~」などの他人言のような言い回しの多用が気になった。やはり他人事なのでしょうかね。

・日本プライマリ・ケア連合学会との整合性は今後もとられることはなさそう。本日の言い分だと、サブスペの一部としての認識であり、「日本プライマリ・ケア連合学会側からの申請がまだない」という言い分であった。その上、新・家庭専門医については全く別物なので日本プライマリ・ケア連合学会に聞いてくださいと(答える気なし)。日本プライマリ・ケア連合学会としても、WONCAに準じる形での研修基準を整えており、サブスペに甘んじることはないような気がする。今の整備基準自体で専門医機構の方がWONCAに準じることはないだろうし、整合性が今後とれそうな根拠はまったくない。これらは別物として考えるべきである。しかし逆に別物であるからこそ二つ取りが可能であるため、そこはまあよしとしよう。

・しかし、質問の中に、内科専門医とのダブルボードという質問がやけに多かったような気もする。そんなに二つの専門医が必要だろうか? そのあたりは自分には理解不能であるし、二つの専門医の維持自体がこれまでの制度でも難しかったことを分かったうえで言っているのだろうか。要求する側にも問題がありそうな気もする。まずは一つをしっかりとってから考えるではダメなのだろうか?(自分に欲がなさすぎなのか?)

 

といった感じ。一専攻医の感想でした。

不備があることをみとめているがゆえにリカバーについては現時点では考えていただけているようだし、どこかの質疑応答にあった(皆さんがパイオニアになるので一緒にいい制度になるように考えていきましょう(やはり他人事感満載だな))ように、今後制度としてカッチリしてきてしまう前にとってしまった方がよさそうだ。ということでがんばりまーす。

2020/9/13

①美味礼賛 ラ・ブリュイエール 岩波文庫

②人類が永遠に続くのでないとしたら 加藤典洋 新潮社

③大きな字で書くこと 加藤典洋 岩波書店

④関節リウマチの診かた考え方ver4 岡田正人/岸本暢将編 中外医学社

 

地元の大型本屋にて。

①は何となく。ここ最近再度ダイエットを始めたが、結局なんだかんだうやむやになりそうな雰囲気が出ている。その過程で何で人はおいしいものを食べるのかという疑問にいたり、そういえば①読んだことなかったなあということで。短絡的。

②については、「オレの東大物語」の中で解説者が言及ありということで。

日帝京大学ちば医療センターリウマチ科主催でリウマチサマーセミナー2020をやっていた。そこで④が出ていることを知り、購入。リウマチは独学では勉強しにくいし手も出しづらい。こういう勉強会があることは非常にありがたい。

2020.9.10.11

①オレの東大物語 加藤典洋 集英社

②スピリチュアル哲学入門 菅原浩 アルテ

統合失調症のみかた、治療のすすめかた 中外医学社

 

amazonをポチポチしていたらお勧めに出てきた。加藤典洋が亡くなってから1年経過し、以前の絶版になっていたやつが再刊されたりなんかしていたが、こんなもんあったっけと思い、手持ちにもなかったので購入。AMLで闘病中に書いたものらしい、これまでの自分を振り返る意味で。

全共闘については、経緯がよくわからなかったところもあり、非常に参考になった(しかし結局よくわからん用語がちらほらあり完全に理解したわけではないだろうが)。加藤の見方もあくまで一部の見方であるから、これが全てだとは思わない。しかし、結局は学生・大学側の所詮は意地の張り合いが引くに引けなくなった結果招いたものであり、そこになんやかんやと理論武装がついていって神格化されただけなのだ結局、ということがわかった。20台であんな高邁な理想なんかあげられるものではない、所詮はただの大学生である。それがよくわかり、少しほっとした。

②③はブックオフにてぶらぶら中にみつけたもの。ここは結構最近出たばっかりの医学書も売られており、何なんだろうか(と言いつつ買いますけどね)。