③耳をふさいで、歌を聴く 加藤典洋 グレイン
④潤一郎ラビリンス13,16 谷崎潤一郎 中公文庫
⑤芹沢光治良文学館 教祖様 新潮社
⑦書物変身譚 今福龍太 新潮社
⑨平野謙作家論集全一冊 新潮社
⑬作家の姿勢 藤枝静男 作品社
⑭二十一世紀最初の戯曲集 野田秀樹 新潮社
⑯ウィトゲンシュタイン 入不二基義 NHK出版
⑱待つしかないか。 木田元/竹内敏晴 春秋社
㉓スタンフォード大学 マインドフルネス教室 スティーヴン・マーフィ重松 講談社
今週夏休みであったこともあり、更新が滞っていた。まあ自己満でやっていることだし別にいいか。①-④は新刊本屋、⑧-⑮高円寺の古書展、それ以外は諸々のブックオフで購入。
④はこれまで購入せず漏らしていたもの。13巻官能小説集なんか大学生が堂々と買えるか!(もう今は汚いおっさんになってしまった)。これでようやく全16巻がそろったことになり、全集購入はますますしなくてよいという結論に至る(というか鴨東奇譚が入るような完全版全集が早く出ることを切に願う。著作権切れたらどっかで出るようになるかなあ、どうだろう)。
⑧-⑩文藝時評は面白い人がやっていると本当に読んでいて面白い。これまで篠田一士、秋山駿、江藤淳のを読んだことがあるが、それぞれがそれぞれで面白い。平野謙のものは一番古いもので昭和22年から入っていて、まだ志賀直哉や太宰、坂口安吾や石川淳が普通に小説発表している時代であったので、何か感慨を覚える。三島が「春子」を発表して注目すべき新人だ、とかもね。いい時代だなあ。最近のものは昔と比べて紙面そのものが小さくなってしまいということもあり、尻切れの印象を受ける。続きはwebでみたいにやってくれる人がいれば面白いのだが(お金にならないからやる人はいないでしょうねどうせ)。
⑪-⑬はまとめて安価で転がっていたこともあり購入。うち一冊にサインらしきものが扉に書かれていたが、果たして本物かどうか(偽物と自分は疑っている)。というか古書展に行くと何もかも欲しくなってしまうから困るわな。今週は自重します。
⑯この間購入した「現実性の問題」を読むに当たって参考になりそうだったということで。
㉑㉓大学名を前面に出して、講義録みたいなものが流行っていますね。というのに自分も乗っかって買ってしまっているわけですが、ある程度名の通った大学であれば確かに信用度が増すわけです(というか下手なものを出せば名に傷をつけるわけで)。㉑は単純に興味あり、一冊で概観できそうという判断。靉光という名前を思い出すことができてよかった(以前近代美術館で絵を見たことがあり衝撃を受けたため。というか生前の絵があまり残っていないからあまり有名ではないのか)。㉓はプロローグに「医学部生にたいして文化と医療についての講義を~」というのがあり、我々にも何か使えるものがあるのかなあと。マインドフルネスは胡散臭いところで流行っている印象があるが、果たしてどうなのか。㉒も一見すると胡散臭い本だが、軽く読めそうということで。