備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2021.11.19

①叢書21世紀問題群ブックス1/2/4/5/6/7/8/9/10/11/12/14/15/17/19/20/21/23/24 岩波書店
②回想の文学① 中島健蔵 平凡社
③石の来歴 奥泉光 文春文庫
甲州子守唄 深沢七郎 講談社文芸文庫
⑤日和下駄 永井荷風 講談社文芸文庫
お能/老木の花 白洲正子 講談社文芸文庫
中上健次選集1/7/10/12 小学館文庫

 

ドライブついでのブックオフその2。二軒行ったが二軒目は広さの割に大したことなかったため、一軒目のみで購入。全部110円棚から。ここはかなり山深き田舎なのだが、周辺に古本屋もなく、ここに売るしかなくってということでブックオフらしからぬ在庫が転がっていたりする。今回購入しなかったもので大江健三郎の初版本が少し転がっていたり、渡辺淳一の初版本が大量に転がっていたり、全集の端本が転がっていたり、行くたびに面白い発見がある。しかしこういうところの在庫はこれまで持っていた人に依存するから、それが枯渇すると大したことなくなってしまうものである。いつまで続くだろうか。
①出版から20年以上経つが、モノによっては面白いと思い興味が沸きそうなものについては見つけるたびにこれまで買っていた。今回メディカルの棚にやけに並んでいるなと思い、普段はあまりしないが他の全部の棚を見てみると、おそらく全巻まとめて売った人がいたのであろう、ざっと見たところほぼ全巻棚にあった。ということで目についた範囲で持っていないものを購入。あと13/18巻だけだが、たまに即売会で見かけるからどうせ集まるだろう。
④-⑥文芸文庫も100円の時代が来たのかね。まあ読んだことないやつだから別にいんだけどさ。そういえば先々週の新美の巨人たち白洲次郎・正子邸の武相荘が出ていたな。
⑦これもまとめて売った人がいたのであろう。100円じゃない棚にも数冊あった。自分は2000年代前半に島田雅彦のエッセイをきっかけに中上を知り、何か読んでみようと思ったときに文庫は絶版のものもちらほら出ていてという中でこの選集も何冊かまだ現役で残っていたのであった。今でこそインスクリプトから選集は出ているが、文庫版選集というのは手軽に買えて便利であった。黒で統一された装丁もかっこいい。その中で熊野集の巻を買ったのであったが、その時ほぼ同時に買った「重力の都」にあまり感心せず(谷崎に捧ぐ、といってもねえ笑、と当時は思った)、「岬」も買ったけれど手をつける気にもならずということで20年くらいたったのだった。今は河出や文芸文庫で復刊され、選集も新たに出されということで何だか知らないがブームじみているところがある(そういや芥川賞をとった宇佐見りんも推していることもあるのだろうな)。ということで改めて読んでみる気になったのであった。