備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.11.14/15

①わが戦後文学史 平野謙 講談社
②死者とともに生きる 林道郎 現代書館
東京大学「80年代地下文化論」講義 宮沢章夫 河出書房新社
トマス・アクィナス 山本芳久 岩波新書
⑤経済学の考え方 宇沢弘文 岩波新書
番外 リーダーズ英和辞典第三版 研究社
⑥消費社会の神話と構造 ボードリヤール 紀伊国屋書店
⑦反貧困 湯浅誠 岩波新書
⑧希望のつくり方 玄田有史 岩波新書
⑨ぼくのマンガ人生 手塚治虫 岩波新書
⑩ヘイト・スピーチとは何か 師岡康子 岩波新書
⑪新しい学力 斉藤孝 岩波新書
⑫右傾化する日本政治 中野晃一 岩波新書
⑬22世紀を見る君たちへ 平田オリザ 講談社現代新書

金曜日は当直明けで帰宅後すぐに寝てしまった。そのためか土曜日はかなり早く目が覚めた。前日浴び忘れたシャワーを浴び、周りを見回してみると、全集類をしまっている棚が目についた。その中から何となく石川淳全集の6巻をとりだし、おもむろに読み出す。

非常に面白い。

どこに読み手を連れていくか予測不能な奔放な想像力、そして歯切れのよい文章・リズム。非常に読ませる。しかしそればっかりにつきっきりにはなれず、時間になったら病棟には出かけたし、適々斎塾のウェビナーの4回目もありました(そちらも非常に勉強になりました)。

という中で購入したのが上記。なかなかつながりませんけどね。
①はジュンク堂池袋から少し歩いたところにある古本屋往来座で購入。往来座は高校の時に河合塾池袋校に通っていた際から自分の中では自覚しており(とすると結構長いんだなあ)、店の雰囲気といい、品ぞろえといい気に入っていてたまに通っていた。しかし大学を卒業してから池袋に行くことあれどそこまで足が伸びることがほぼなくなり、今回数年ぶりくらいの来訪。中は変わっていない。中村真一郎関連の本がまったくなくなってしまっていた(まあ売れたんでしょう)。加藤典洋の「アメリカの影」もあったが3300円と高値であり、断念(なっかなか見つからないんだよほんとうに。亡くなってからはなおさら。前に見かけたときに買えばよかったなあ)。
②都心に出る途中のブックオフで見つけ、つい立ち読み。導入部の対話が面白かったのでつい購入。
③②の読書案内中に挙げられていたもの。自分の知らない話ばかりで非常に面白い。というかこんなものが東大で講義される対象になるとは。
⑥「象徴交換と死」は難しそうであったが、こちらの方は障りの部分を読んでみて頑張れば手は出せそうだという判断から購入。しかし当分手は出ないだろうな。
⑦-⑫ ④も含めて今やっている「生きのびるための岩波新書」のフェア項目のうち、今まで読んだことがないもの。にしてもこういう時期だからこそ「生きのびるための」という言葉が重みを持つ。自分以外にも響いている人はいて、昼に岩波新書数冊を持って買ってでてきた人を見た。
⑨自分が初めて漫画家の中で作者名を自覚したのは手塚治虫であった。小学館か何かから出ていたの偉人伝のマンガで最初に買ってもらったのが手塚治虫であった(自分としては藤子不二雄が欲しかったのが、叔父の一言で変えられた)。1,2章だけ今まで読んでいたが、いじめられ、その中で自分の特技を見出そうとしてマンガを描くというところに至ったとのことであった。確かに自分も振り返ってみると、小学校はまあ勉強ができピアノもできるからちやほやされというところであったが、私立中学に入ると元来が周りはそういうやつばかりであるため、その中で埋もれる、引け目を感じる。成績も始めはよくてもだんだんに下がっていき、挙句には周りについていけず、人と話をするときに、言葉が出てこない。というところから、言葉を知ればしゃべれるようになるのかと思って本を読みだしたのであった(いや、しかし、そもそも読むことが面白かったということがなければ続きはしない)。今では自分は英語に関しては引け目は感じているが、医者の中としては、語彙や日本語能力については引け目は感じていない。ここでもコンプレックスが介在しており、それがバネになっている。
⑬以前立ち読みしたときにいつか買おうと思っていたもの。新書だらけになったことで思い出し、購入。