備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2022.7.1

藤澤清造短編集 角川文庫
根津権現裏 藤澤清造 角川文庫
③死刑について 平野啓一郎 岩波書店

 

つい先日、西村賢太の「苦役列車」を読み、藤澤清造に興味を持ったのであるが、新潮文庫で出ていたはずのと思っていたら、いつの間にか絶版になってしまっていた。
さて、どうしたものかと思って調べてみると、新潮文庫で出ていたものが角川文庫で新装版となって出ていることに気づき、購入。新潮文庫から出した時もゴリ押しでとのことであったが、売れないものはすぐに絶版にするよなあ。どうも最近の新潮文庫ラインナップで魅力をあまり感じない。もう少し中公文庫を見習ってほしい。

 

2022.6.26

①冴子の東京物語 氷室冴子 中公文庫
②藏上下 宮尾登美子 中公文庫

 

外出した際のついでに新刊本屋にて。

①新刊から。ついでに「海がきこえる」も買おうかと思ったが、絶版になっていたのね(と思っていたが、その数日後に徳間文庫から新装版が出ましたね。今度買おう)。

②新聞連載時の智内兄助の挿絵から気になっていたのだが案外ブックオフでは見つからずこの日購入。

2022.6.25 土浦にて

①群像2018年7月号 講談社
②痴者の食卓 西村賢太 新潮社
小学館地球人ライブラリーの何か
耕治人全集 晶文社
この日に買ったものは思い出せるものだけで上記。その他に何点か買ったはずである。しかし記録を取っていないので忘れた。

 

この日は何を思ったのかわからないが、土浦に行ってみたくなったのである。目的はつちうら古書俱楽部。twitterで店内で古書市をやっていますとの記載があったので、暇だし行ってみようと思ったのであった。遠いとも知らずに。
圏央道が数年前に筑波までつながったので、アクセスは格段によくなった。鶴ヶ島JCTを越えると時速100km/h制限になるので飛ばすことができて気持ちがよい。その状態で筑波まで行けるのかと思いきや、久喜白岡JCTから先は片側1車線となってしまい、速度が前の車両にかなり依存するという。所々で追い越し車線は出現するものの、だいたい2kmないくらいで終わってしまうのでうかうかしていると戻るとき大変という。想定していたよりも面倒な路線であった(まあ昔よりはましなんでしょうが)。というかそもそもの距離がね。2026年には4車線で開通するらしいがまだまだ先のことである。
結局午前中に家を出たのに、つくばJCTに到着したのが15時近くとなり、常磐自動車道に入ってすぐの矢田部東PAで遅めの昼食をとった。もつ煮カレーを食べたがおいしかった。窓の外からうららかな陽が入り込み、爽やかな気分になった。
昼食を食べ、30分かからないくらいで土浦駅に着いた。土浦の第一印象としては思ったより都会だな。とはいえ、地方都市という感じではあるが。
れんが堂書店はかなり広かった。店内全域を丹念に見回ろうとすると相当時間がかかってしまった。文学のみならず全方位の在庫があった(が、エロ系はなかったと思う)。ただ、50-70年台以降からのものはある程度たくさんあったが、戦前のものはあまりなかったかも。文学系の稀覯本はあまりなかった印象。梅崎春生の本が一角にかなりまとまって出ていたが、案の定高いものは高く手は出せず。尾崎一雄全集も揃いで転がっていたが、月報が不揃いだったので手は出さず。その中で上記を購入。
①②西村賢太は亡くなってから著書が高騰している。彼のことは生前は色物作者だと思っていたが、「苦役列車」を読んでから少し考えが変わった。とはいえ暴騰している著書を買う気にはならず、と思っていたところで「羅針盤は壊れても」収録の群像が100円で、単行本の方も300円で転がっていたので購入。ヤフオクとかとは全然値段設定が違う。いつか是正されてほしいものである。
③思い出したらタイトルを記入します。
④先日の西部古書会館の古書展で、端本が1冊1000円で転がっていて、買おうかどうか迷っている間に他の人に先を越されてしまったということがあった。今回揃いで転がっていたので買ってしまった。
レジでいつもこういう感じでやっているんですかと聞いてみると、色々な古書店が持ち寄ってというのは年に何回かしかやらないらしいが、通常営業はいつもやっているので、在庫はあまり動かないように見えるかもしれないけれどまた来てくださいと言われた。確かにこういう古書店が家の近くにあったらよく通うのだろうなあと思ったが、如何せん遠い・・・。年に1-2回くらいだったら行けるかもしれない。
そうか、何か既視感があると思ったら、上野駅山下口のそばにあった上野古書のまちに似ているように思った。
収穫物を車に積み込み、駅前を少し散策。駅ビルはまあまあ綺麗で、人も思ったよりいた。
その後近くのブックオフに行こうということで荒川沖店へ向かうが、収穫はあったのかどうか覚えていない。ダメですな。荒川沖といえばそういえば通り魔事件があったところだなと思い出し、wikipediaで該当ページを見てみると、秋葉原通り魔事件の犯人が参考にした事件なのだという。ふうん。しかし、こんな閑静な地方都市でこのような事件が起こったとすると、当時は結構大変だったのだろうなと思われる。
そこから常磐自動車道で都心方面へ戻っていったが、外環道との交差点である三郷JCTが激混みでとんでもない渋滞に巻き込まれたのであった。しかしまぁ今振り返ってみると、ここまでの熱量を持ってして本に対してあたれるというのはほとほと呆れるものである。うむ。

2022.6.19 ブックオフその他

失われた時を求めて 鈴木道彦編訳 集英社
②最後の読書 津野海太郎 新潮文庫
③リスク社会を見る目 酒井泰弘 岩波書店
④文明の生態史観 梅棹忠夫 中公文庫
ル・クレジオ 文学と書物への愛を語る 作品社

 

時間つぶしで寄ったブックオフと新刊本屋。
①何だかんだ読破したことがないのである。こういうものを買っても読み切れない気はするが買ってしまった。
④先日のプライマアリケア学会総会でこの本の話題が出、そういえば読んでなかったわということで。
⑤中国で行った講演を集めたものらしい。日本よりも中国に接近しているのかねえ。しかし歴史の深さを考えると仕方がないところもあるのかな。孔子老子みたいな人は日本にはいない。人名リストなる小冊子もついていて読者には優しいが、しかし、このようなものをつけないと読めない人もいるのだと考えると時代は変わったなと思う。

2022.6.18 ブックオフから

①蒼氓 石川達三 新潮文庫
②結婚の生態 石川達三 新潮社
③ポポイ 倉橋由美子 新潮社
④夢の通ひ路 倉橋由美子 講談社
⑤妖女のように 倉橋由美子 冬樹社
大岡信の詩と真実 岩波書店

⑦外科の夜明け 小学館
⑧月と六ペンス モーム 小学館
⑨第四次元の小説 小学館
中勘助の恋 富岡多恵子 集英社
⑪王朝文学とつき合う 竹西寛子 新潮選書
⑫言語小説集 井上ひさし 新潮社

 

ブックオフのハシゴから。
①第一部しか入っていない文学全集しか持っておらず、探していても中々見つからなかったのがようやく見つかった。②は石川達三文学全集の中の一冊。
③④は初版。⑤重版だが帯付であったため購入。帯の人はそうそうたる面子である。
⑦-⑨小学館から出ていた地球人ライブラリから。変な叢書名なのでキワモノかと思いきや侮るなかれ。ラインナップが中々独特で⑦や「ヒポクラテスの誓い」まで入っているという視野の広さである。医者にもおススメ(笑)。「ヒポクラテスの誓い」は見つかったらどこかで購入したいところ。⑨も数学小説集という変わり種である。

⑩ちょうど中勘助の「蜜蜂」を読んでいたのでその参考になれば、ということで。

2022.6.14 横浜市を攻めよう

中井久夫集1/2/3/4/6/7/8 みすず書房
②「レ・ミゼラブル」百六景 鹿島茂 文春文庫
③声の力 河合隼雄/阪田寛夫/谷川俊太郎/池田直樹 岩波現代文庫 

④決壊 平野啓一郎 新潮社

⑤レス アンドリュー・ショーン・グリア 早川書房

⑥歴史とは何か E・H・カー 岩波書店
⑦医師・医学生のための人類学・社会学 ナカニシヤ出版
文化人類学の思考法 世界思想社

 

プライマアリケア学会総会の二日目であった。朝から単位稼ぎで再度横浜へ。結構朝早く起きなければならなかったため、確かに近所に泊まるというのも選択肢だったなと今振り返ってみれば思う。内容自体は前日に引き続き特に書きません。と言いつつも、この日よい収穫だったなと思うのは、家庭医療学・へき地診療と文化人類学的思考が意外にマッチしているんじゃないかと思ったのであった。午後2コマ目の文化人類学者との協働というシンポジウムは結構面白かった。しかし、登壇した5人のうち、文化人類学を体得し自家薬籠中の物としているのははじめの先生だけのように思え、それ以外の人は文化人類学に踊らされている印象であった。ニッチな分野でもあり、自分もこれから参入できそうな気もするし、やってみて面白そうだなと思うけれど、つかみどころがなく曖昧模糊としている領域であり、自分は考えるのがめんどくさい性格でもある、結局やらんだろうな(何だこの無駄な段落)。
さて、二日目は遠方へ帰る方も多いので夕方早く終わる。私もどうするか。こうなったら横浜市近郊ののブックオフに行くしかないっしょということで、何軒かたどってみることに。何店に行ったかは忘れてしまった・・・。

①持っていない巻を軒並み買って、これで揃えたたつもりでいたが、一冊かぶってしまった。後でリリースする・・・。

その後、人類学のシンポジウムで話題に出た「ヘルマン医療人類学」を買ってみようかなと思い新刊本屋に行くも、思った以上の分厚さであり、読んでる暇がないだろうなと思って断念(しかし、これを読書会のネタにしている某病院総合診療科はすごいと思うよ、ほんと)。その代わりということではないが、⑦⑧を買ってみることにした。また⑥も新版になったのを機に読み直してみようと思った。

2022.6.13 窓展からの横浜!

①永遠の中の龍 中村真一郎 新潮社
②夢がたり 中村真一郎 人文書院
③木馬の騎手 三浦哲郎 新潮社
山鳥集 室生犀星 桜井書店
⑤甚吉記 室生犀星 愛宕書房
⑥われはうたへどもやぶれかぶれ 室生犀星
⑦詩と小説のあひだ 神西清
⑧鳴神 石川淳 筑摩書房
紀伊物語 中上健次 集英社
⑩破壊せよ、とアイラーは言った 中上健次 集英社
⑪夢の力 中上健次 北洋社
⑫見るまえに跳べ 大江健三郎 新潮社
三島由紀夫神の影法師 田中美代子 新潮社
⑭不器用な天使 堀辰雄 改造社

⑮共喰い 田中慎弥 集英社
⑯スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介 文藝春秋
首里の馬 高山羽根子 新潮社

 

東京古書会館の書窓展にて。今回は文学系統の本多め。とある本屋で鏡花本が多数でていたが、会場では現金しか使えないとなると買えないよなぁ・・・。しかし、実際に鏡花本の本物を初めて見たのだが、確かに装丁はとてもきれいで、欲しくなってしまう。次回開催時は現金多めで持っていこう。例によってけやき書店の棚で爆買いしてしまう。しかし、近代文学系を手っ取り早く集めようと思えばここは必須である。

⑬前回田中美代子の本を見つけいずれ見つけたら買おうと思っていたらこんなに早く見つかるとは思わなんだ。新版三島由紀夫全集を組んだ時の評論が収録されている。
⑭目録掲載品。相場よりかなり安く、今回当選したため購入できた。とてもうれしい。
その後、プライマリ・ケア学会の総会に参加するためパシフィコ横浜へ。高速道路は全くもって空いていて運転していて楽しい。羽田線を初めて走ったが、景色もとてもよい。学会については、まあ、単位取得のためだけで行ったようなものなので詳細は書かない。知り合いがいれば旧交を深めたりして楽しいのでしょうけどが、友達も知り合いもいないので、まあ、義務みたいなもんですわ。
その後、家に戻る途中でブックオフに。とはいえ、特段何かというのはなく、ここ最近の芥川賞で読んでいないものを見繕って購入した。