備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

①急性腹症チャレンジケース カイ書林
②問診から選べる漢方薬ツールキット カイ書林
③CLINICAL NEUROSCIENCE vol.39 No5
④症状から一発診断! 整形外科専門医はこう見立てる 第2版 総合医学社
⑤高齢者への精神科の薬の使い方 洋學社

 

ここ最近の医学書の購入。

③各脳神経についての総論とそれにまつわる人名症候群の特集。一生に一度見ることがないことの方が多いだろうが、これだけまとまっているとどこかで役に立つだろう。

⑤高齢者の方で精神科薬が漫然と続けられていることがありどうしたものかと思っていたがそれについてまとまっている本はなかった。そのニーズにこたえてくれるだろう。

①編集室 ロジェ・グルニエ 白水uブックス
②ポケット・フェティッシュ 松浦理英子 白水uブックス

③二人の愛人 ミュッセ 新潮文庫
④ベルタ・ガルラン夫人 シュニッツラー 岩波文庫
⑤青春 小栗風葉 岩波文庫
⑥美と芸術の理論 シラー 岩波文庫
⑦黒い眼と茶色の眼 徳冨健次郎 岩波文庫
⑧新春 徳冨健次郎 岩波文庫
黒潮 徳冨健次郎 岩波文庫
⑩不如帰 徳冨健次郎 岩波文庫
⑪謀反論 他六編 徳冨健次郎 岩波文庫
⑫不言不語 尾崎紅葉 岩波文庫
肖像画・馬車 ゴーゴリ 岩波文庫
修善寺物語・正雪の二代目 他四編 岡本綺堂 岩波文庫
⑮夫が多すぎて モーム 岩波文庫
モームの謎 行方昭夫 岩波現代文庫
⑰赤い死の舞踏会 エドガー・アラン・ポー 中公文庫
⑱新・精神科医のノート 笠原嘉 みすず書房
⑲高校教師が語る 16歳からの哲学 手島純 彩流社

 

①②新宿のブックファーストで出版社在庫僅少フェアをやっていて、そこで見つけたもの。彩流社から出ているロレンスの小説も買おうとしたが、金銭面から断念。こういうのは一回見送るともう二度と見つからんのう。
③-⑭GW中はブックオフが20%オフであったため、岩波文庫で100円で転がっていたものを結構買ってしまった。
⑮⑯「世界の十大小説」を読む過程でモームのwikipedeiaをみてみると、「人間の絆」の映画が見れる仕様になっていて(ただし英語字幕しかないです)実家に眠っていたモーム短編集10数冊と「人間の絆」をついでに回収してきた。ブックオフでも上記を見つけ持ってなかったやつを買った次第である。
⑲倫理の先生が書いたものとのこと。結構読みやすかった。古典の読書への入り口としてはよい。

2021.5.3

①プロポⅠ アラン みすず書房

②わたしの好きな長編小説 加賀乙彦 新潮選書

③東京は秋 荒木経惟・陽子 筑摩書房

バロックの光と闇 高階秀爾 小学館

⑤わが愛する伝記作家たち 佐伯彰一 講談社

⑥歴史と現代 大塚久雄 朝日選書

 

ここ最近に立ち寄った古本屋でいったんは見送ったが、思い直して結局買ったものたち。③-⑥はそれに付随してというもの。

①ポロポの抄訳である。未だに全訳がでないのは需要がないからなのか、それとも内容が高度過ぎて売れないという判断なのか。かくいう自分も倉橋由美子の受け売りで読んでいるだけであるが。

②すでに持っていたようなと思っていたが、持っていたのは「日本の長編小説」の方であった。twitterでとある人が世界10大小説というのを持ち出していて、そういえばと思い出し購入。この本の中には12本の小説が選ばれていて、末尾には世界の長編小説百選なるものもある。選ばれているものは妥当なものが多い。このリストを見てみても、自分が読んだことがあるものは少ない。ゆえに偉そうにどうたら語る資格はない。それに付随して、モームの「世界の十大小説」(岩波文庫)が家にあったことを思い出し、久々に開いてみた。第一章の「小説とは何か」で、どういう小説が面白いかについて語られており、それがなかなか面白い。結構言い切っているなあと思う面もあったが、その当時すでにモームは小説の筆は折っていたようであり、何でも言えたのであろう。

アラーキーが撮った写真に夫婦の何気ない会話を添えられている。写真自体は昔東京にあった風景で何の変哲もないはずなのに、ノスタルジーがそそられる。この人はやはり、すごい。

ここ最近の購入

①新版「生きるに値しない命」とは誰のことか 森下直貴/佐野誠編 中公選書
②医療者のための成功するメンタリングガイド 医学書
③神話とのつながり 鶴見俊輔
④カラー版西洋美術史 美術出版社
⑤成功と恋愛にまつわるいくつかの物語 高橋源一郎 朝日新聞社
⑥悲嘆学入門 坂口幸弘 昭和堂
⑦スペインの酒袋 三浦哲郎 旺文社文庫
⑧小鹿物語 ローリングス 旺文社文庫
⑨ハックルべり・フィンの冒険 トウェイン 旺文社文庫
赤毛のアン モンゴメリ 旺文社文庫
⑪花ひらくローズ オール子っと 旺文社文庫
⑫ふるさと紀行 三浦哲郎 旺文社文庫
⑬永訣かくのごとくに候 大岡信 弘文堂
⑭わが友吉行淳之介 鈴木重生 未知谷
⑮闇屋になりそこねた哲学者 木田元 晶文社
ソクラテスのカフェⅠⅡ マルク・ソーテ 紀伊国屋書店
⑰美をひらく扉 大岡信 講談社
⑱本当にあった医学論文 倉原優 中外医学社


東京大学の上廣倫理学教室主催の死生学のウェビナーがあった。 その演者の
facebookで知人が勧めていたもの。
⑥なかなか刺激的なタイトルである。
⑦-⑪ブックオフの本棚を見ていたらふと⑦が目に入った。あとがきをみてみると、単行本未収録の短編も入っているとのことであっ たので購入。その横に何冊か旺文社文庫が並んでいた。珍しいなあ と思ってみてみると、表紙に「校閲用」のハンコが。珍しい。 おそらく勤めていた方の放出品だろう。ちょうど読んでいなかった こともあり購入。
⑫別の本屋に行くとそこでも旺文社文庫の棚があり、その中にあった。普段であれば気にもならなかっただろう。
吉行淳之介の友人が書いた考察集。「暗室」の章を立ち読みしてみたが、他の人の評も並列的にみながら批判的に考察していて面白 かった。
⑯実際にフランスで哲学カフェをやっていた人とのことである。今の時代は難しいよなあ。

Orf

オルフウイルスなんて知らんがな。ということで、よくまとまっているサイトがありました。ヒトにおけるオルフウイルス感染-ニューヨーク、イリノイ、カリフォルニアおよびテネシー州、2004~2005年 - IMICライブラリIMICライブラリ
オルフウイルスはヒツジやヤギなどの小反芻動物から感染する人獣共通感染性パラポックスウイルスであり、ヒトでは感染動物やウイルスを媒介するものに接触した後に潰瘍性の皮膚病変が出現する。(中略) 感染リスクの高い農場労働者などは、オルフウイルス感染に関し熟知しているため受診しない場合が多く、これにより医師らの認識が低下し、診断の遅れや無駄な抗生物質投与の原因となっている。公的機関によりオルフウイルス感染症の危険性および予防に関する認識を広めることが重要と考える。
 
自然軽快するウイルス感染症であるものの、見た目はかなりショッキングで知らなかったら皮膚科紹介も含め何かしてあげたくなってしまう。しかし知っていれば対応可能ということと、やはり問診が大事。都会だとあまり見ることはないだろう。
 
papule 丘疹
handle 扱う、行う、こなす
dusky 黒っぽい
unroofed 屋根のない、覆いのない
bacterial 細菌の
mycobacterial マイコバクテリウムの、放線菌の
fungal 真菌の
boggy 沼地の、泥の深い→びちゃびちゃ、ぐちゃぐちゃ ということか
subsequently その後に、続いて
aside from ~は別として、さておき、を除いて、ほかに
edematous 浮腫状の
flatten 平らにする、ぺしゃんこにする、平板化する、無味になる
residual 後遺症、残余、残留物

Striae and an Adrenal Mass

本文読む前から見た目明らかcushingっぽいと思ったらそうであった。しかし今回のケースに限らず、妊娠中の合併はどう対応するか難しいですね。
 
primigravid 初妊婦
gestation 妊娠
proximal 近位の
striae 溝、線条
plethora 多血、過多
violaceous すみれ色の、青紫色の
hemolysis 溶血
deliver 出産する、分娩させる(of)、配達する、提供する
mitotan:ミトタン(副腎癌の治療薬、らしい)
 
plethoraについて、どうもいい訳が当てはまらんと思っていたら、マクギーに以下の記載がありました。
 plethoraとは異常な所見で、びまん性に赤色もしくは紫色になった顔をいう。副腎アンドロゲンの増加により多毛症やざ瘡を生じる。結合組織による指示や防御機能を失った血管が損傷されやすいため、出血斑を生じやすいと考えられる。
とのこと。
この提示された症例は、脂肪沈着、高血圧、近医筋の筋力低下、皮膚所見がそろっていますね。

2021.4.17/18

①鴎外と茂吉 加賀乙彦 潮出版社
②息子と恋人 ロレンス 新潮文庫
伊藤整日記2 平凡社
④ペスト カミュ 岩波文庫
⑤平凡 二葉亭四迷 岩波文庫
⑥鮎の歌 立原道造 みすず書房
サラ金の歴史 小島庸平 中公新書
⑧民主主義とは何か 宇野重規 講談社現代新書
伊藤整全集15/23 新潮社
⑩「白樺」派の文学 本田秋五 新潮文庫
⑪火の娘 ネルヴァル 新潮文庫
二葉亭四迷伝 中村光夫 講談社文芸文庫
⑬作品について 篠田一士 筑摩書房
⑭読書三昧 篠田一士 晶文社
⑮批評へ 加藤典洋 弓立社
天皇政治責任 加藤典洋/橋爪大三郎/竹田青嗣 径書房
⑰近代の感情革命 磯田光一 新潮社
⑱文学・この仮面的なもの 磯田光一 勁草書房
ムージル・観念のエロス 古井由吉 岩波書店
⑳冬の道 吉村昭 中公文庫
㉑medicina 4月号 医学書

 

①五反田に行く用事があり、そのついでに南部古書会館に行って購入。南部古書会館に行くのはこれで2回目、か? twitterである方が佐藤春夫全集を購入した旨の記事を見たのを思い出したのであった。今回の展示だけだったかもしれないが、1階部分は雑本多め、2階は各書店のある程度えりすぐりのものといったところか。以前に行った時もそうだったのだが、2階部分の書店のテイストとはまらなければなんだかなあという結論になってしまいかねず、あまり高価なものを狙っていくわけではないため、やはり西部古書会館の方が親近感が沸く。しかし1階部分の雑本はやはり山の手の中ということもあり、中々のものが転がっていたことは転がっていた。
②そこから駅を抜け反対方向に向かうとブックオフがある。2階店舗であり、大昔に行ったときは2階の本のコーナーに圧倒されたものであるが、時代は時代。現在は2階はブランド物やらに転向してしまっていて、本は1階のみ。とはいえ中々の広さではある。
③先月から刊行開始となった日記の第二巻。伊藤礼氏の裏話的な解説も面白い。
④岩波から新訳が出たのを機に読んでみることにした。
⑤⑥近所のブックオフにて。
⑦⑧新刊新書の中から。高田馬場の駅前の学生ローンの看板がなくなったらしいということから周辺事項検索でたまたま引っかかったもの。ネットサーフィンは色々なものがひっかかるから面白い。
⑨-⑲立川フロム古本市にて。twitterにもあげたが、ほとんどの店舗が実店舗がなく、即売会かネットのみとのことである。ということは行くしかない!今回は批評系が結構充実していた印象。今回購入した物はこれまでにあまり古本市で見たことがなかったものであった。
伊藤整全集は今は亡き神保町の古書かんたんむで2/3程度の端本を購入してしてしまったために、いまだに揃っていない。当時はどうせいつかなんとかなるだろうと思っていたが、小説部分はそろったが、評論部分は人気がないせいもあろう、中々見つからず。16, 19, 24巻がまだ。
やはり、本は売れないのであろう。フロムの古本市で聞いた話もそうだが、南部古書会館でも、とある店主が若い店主に、「昔の売れ行きはこんなんじゃなかったんだよ」と力説していた(と同時に、それを傍から聞いていてなんか哀しくなった)。古本というのは結局、誰かが買ったものの二次売買であるから、もともとの新刊がなければ成り立たないし、そもそも新刊本自体が斜陽になりかけている今、古本も危機的状況であることには変わりない。趣味の世界は多岐に及び、別に本にかまける必要はない時代になった。昔は本から情報を得るのが主であったのかもしれないがそれはインターネットにとってかわられ、小説よりはマンガが隆盛し、さて本でないと享受できないものは何なのか、ということになる。本でないとダメだ、という何かが生み出せないと、また、それを盛り上げる周囲が存在しないと、いずれ滅びる。
と、つくづく思ったのであった。自分としてできることはこういうものがありました、面白いっすよ。というくらい。そういうのが思いがけぬ輪を広げてくれれば、何とか火は消えずになっていくのであろう。