備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2021.5.3

①プロポⅠ アラン みすず書房

②わたしの好きな長編小説 加賀乙彦 新潮選書

③東京は秋 荒木経惟・陽子 筑摩書房

バロックの光と闇 高階秀爾 小学館

⑤わが愛する伝記作家たち 佐伯彰一 講談社

⑥歴史と現代 大塚久雄 朝日選書

 

ここ最近に立ち寄った古本屋でいったんは見送ったが、思い直して結局買ったものたち。③-⑥はそれに付随してというもの。

①ポロポの抄訳である。未だに全訳がでないのは需要がないからなのか、それとも内容が高度過ぎて売れないという判断なのか。かくいう自分も倉橋由美子の受け売りで読んでいるだけであるが。

②すでに持っていたようなと思っていたが、持っていたのは「日本の長編小説」の方であった。twitterでとある人が世界10大小説というのを持ち出していて、そういえばと思い出し購入。この本の中には12本の小説が選ばれていて、末尾には世界の長編小説百選なるものもある。選ばれているものは妥当なものが多い。このリストを見てみても、自分が読んだことがあるものは少ない。ゆえに偉そうにどうたら語る資格はない。それに付随して、モームの「世界の十大小説」(岩波文庫)が家にあったことを思い出し、久々に開いてみた。第一章の「小説とは何か」で、どういう小説が面白いかについて語られており、それがなかなか面白い。結構言い切っているなあと思う面もあったが、その当時すでにモームは小説の筆は折っていたようであり、何でも言えたのであろう。

アラーキーが撮った写真に夫婦の何気ない会話を添えられている。写真自体は昔東京にあった風景で何の変哲もないはずなのに、ノスタルジーがそそられる。この人はやはり、すごい。