①プロポⅠ アラン みすず書房
②わたしの好きな長編小説 加賀乙彦 新潮選書
⑥歴史と現代 大塚久雄 朝日選書
ここ最近に立ち寄った古本屋でいったんは見送ったが、思い直して結局買ったものたち。③-⑥はそれに付随してというもの。
①ポロポの抄訳である。未だに全訳がでないのは需要がないからなのか、それとも内容が高度過ぎて売れないという判断なのか。かくいう自分も倉橋由美子の受け売りで読んでいるだけであるが。
②すでに持っていたようなと思っていたが、持っていたのは「日本の長編小説」の方であった。twitterでとある人が世界10大小説というのを持ち出していて、そういえばと思い出し購入。この本の中には12本の小説が選ばれていて、末尾には世界の長編小説百選なるものもある。選ばれているものは妥当なものが多い。このリストを見てみても、自分が読んだことがあるものは少ない。ゆえに偉そうにどうたら語る資格はない。それに付随して、モームの「世界の十大小説」(岩波文庫)が家にあったことを思い出し、久々に開いてみた。第一章の「小説とは何か」で、どういう小説が面白いかについて語られており、それがなかなか面白い。結構言い切っているなあと思う面もあったが、その当時すでにモームは小説の筆は折っていたようであり、何でも言えたのであろう。
③アラーキーが撮った写真に夫婦の何気ない会話を添えられている。写真自体は昔東京にあった風景で何の変哲もないはずなのに、ノスタルジーがそそられる。この人はやはり、すごい。