備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

湯川書房の本について

今日、ヤフオクで落札したとある限定本が届いた。ぱっと見た感じは和紙装のかちっとした装丁の本であり素晴らしい。仕事が終わってからのんびり見てみようと思う。

 

というところで、ふと自分が蒐集している目ぼしい限定本版元がどこだろうと思い、戦前であれば江川・野田・山本、戦後であれば奢灞都館や湯川書房がそれに当たるかと思った。

蒐集に当たっては、江川・野田・山本であれば、高橋啓介「江川・野田・山本の限定本」(湯川書房)が、奢灞都館であれば「奢霸都館刊行 全書籍目録コンプリート・コレクション」(エディション・イレーヌ)が参考になる。いずれも入手は比較的まだ容易である。

 

湯川書房については、目録が出てはいるものの、人気があるのと部数も少ないため、入手が非常に困難である。とはいえ、以前もご紹介したが、ある程度まとめてくださっている方がいて、それを参照すればある程度情報が得られるのはありがたい。

湯川書房限定本刊行目録(刊行順 未定) - 本はねころんで (hatenablog.com)

限定本に限ってもこれだけあるのか。一般市販本については上記目録には含まれていない。どこかに情報が転がっていないものか。

 

また、湯川72倶楽部というさらに少数精鋭目的の限定本もあり、そちらも7冊出ていたとのこと。

湯川72倶楽部刊行目録 - 本はねころんで (hatenablog.com)

記事から抜き出して引用すると、以下の7冊である

吉行淳之介詩集 限定108部

②歌 塚本邦雄 染絵本 出埃及記 限定108部

杉本秀太郎訳  詩画集 温 室 限定100部

村上春樹 中国行きのスロウボート 限定100部

⑤小川国夫 逸 民 限定100部

富士川英郎 本と私  限定100部

杉本秀太郎 句集 冬の月 限定100部

 

②④⑦は未所持である。

その中では当然のごとく村上春樹の「中国行きのスロウボート」の人気が圧倒的に高い。しかしまったく市場に出てこないわけではない(ここ2年で少なくとも3回は見かけている)ので、金銭面の余裕があればどこかで入手したいところである(とはいえ、状態にもよるが相場は30万程度の印象、何てことだ)。

「出埃及記」と「冬の月」については、どうもあまり食指が動かない。句集に興味があまりないのと、塚本邦雄が得意でないという点で。当然好き嫌いはあってしかるべきものであり、限定本だから全部集めよう(なければいけない)というのは金銭的にも感覚的にも無謀な試みなのかもしれないですね・・・。