備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2021.5.31

石川達三作品集3 新潮社
②単独者の言葉 長田弘 筑摩書房
モリエール全集 鈴木力衛全訳 白水社 
井伏鱒二自選全集 新潮社
⑤トニオ・クレーゲル/ベニスに死す トーマス・マン 新潮文庫
⑥世界はゴ冗談 筒井康隆 新潮文庫
⑦レイン わが半生 R・Dレイン 岩波現代文庫
⑧反・仏教学 末木文美士 ちくま学芸文庫
⑨学びのきほん はみだしの人類学 松村圭一郎 NHK出版 

今日は仕事が休みであったため、所沢へ。車で行くといつも駐車場料金が気になってしまい高速回転しなければならないのだが、今日は電車で行けたためのんびり見回れた。
①会場外の50円投げ売りコーナーからの一品。石川達三作品集の中の一冊だなと思い、「望みなきに非ず」以外で何が収録されているんだろうと思って表紙を開けると、サインが・・・(ペン字の周りのみ変色がより顕著なので明らかに印刷ではなさそうです)。即購入。やはりこういうものが転がっている可能性があるかもと思うと、自分が持っている本でも適当に看過できないなと思う。こんな感じになることは滅多にないけれども。
長田弘の70年代以前の評論集はほとんど絶版になっているため、こういうところで見つけるしかない。福永武彦の文庫本に解説を書いているとは意外であった。
③前回行ったときには並んでいなかったもの。値段は安いうえに中はきれいであったためつい購入。全集と銘打っていても全作品が網羅されていないのは知っていたが、今回第四巻の訳者の言葉を見ると、駄作や失敗作は排除し、今後日本で上演される可能性があるもの、日本の観客に喜んでもらえる可能性があるもののみに絞ったのだそうである。訳者は生前、モリエールの健康な笑いが必要だと言っていたらしい。
④今回はあまり外に全集類が並んでいるわけではなかったが、その中で前回来た時に目はつけていた。日本の古本屋での参考価格と比べても破格であったので、買うことにした。ところが、店主が札を付け間違っていて、レジで二重に札があるということで、わざわざ電話で出店元に確認していただき、結局付け間違った安い方の値段で買えることになった。さらにラッキー。③と同様、本人が納得したものしか収録されていないから、読むにしてもストレスはあまりかからないだろう(結局没後に全作品ほぼ網羅の全集が出ることになるはなるのだが)。
⑤-⑨サンデルの新刊が出ていると思い、それを目当てに新刊本屋に行ったはずなのに、結局買うものが変わるという。まあいつものことであるが。
⑤今回所沢では見送ったが川村二郎の「感覚の鏡」の最初のところで、吉行淳之介が「トニオ・クレーゲル」をことあるごとに読み返しというところを枕にして論を展開していた。そういえばきちんと読んだことなかったわなあということで購入。
筒井康隆は中学高校で一番よく読んだ作家であった。ちょうど2002年くらいは新潮文庫も角川文庫もラインナップがぽつぽつ絶版になっていきつつある時期で、いろんな本屋やブックオフやらを駆け巡ったものである(結局最近になってリバイバルなのか傑作選という形で絶版になったものからセレクションされて復刊されているんだけれどね。自分は「宇宙衛星博覧会」「メタモルフォセス群島」の頃のものが好きである)。それが今も現役で続いているというのはすごい。いつか一度は本物に会ってみたいものである。

まあ読むべき本が今日も増え、前の負債も残っており、いつになったらその借金は返済し終わるのか。死ぬまでになんとかなるかなあ。


①Hospitalist Vol8.No4 病棟管理 MEDSi
②診察室の陰性感情 加藤温 金芳堂
③もしも心電図で循環器を語るなら 第2版 香坂俊 医学書

医学書としてはこちらを購入。
①類書がない中でよくぞここまでまとめたものだと思う。総合診療に携わっていない人からすると興味沸かない内容であろう。
②これもこのような切り口の本は見たことがない。
③第1版は章の名前が小学校の教科になぞらえられていて、最初見たときは何か変に狙っているなと思った。2版になって章立てはまともになったようである。
どれも類書がないような本ばかりでありましたね。