備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2021.2.27/28

蜜のあわれ/われはうたえどやぶれかぶれ 室生犀星 講談社文芸文庫

②少女架刑 吉村昭 中公文庫

③透明標本 吉村昭 中公文庫

④蒐集物語 柳宗悦 中公文庫

⑤板極道 棟方志功 中公文庫

⑥本が崩れる 草森伸一 中公文庫

⑦心と他者 野矢茂樹 中公文庫

⑧かげろうの日記遺文 室生犀星 講談社文芸文庫

⑨春夏秋冬 生島遼一 講談社文芸文庫

⑩レジデントのための心エコー教室 日本医事新報社

⑪栄養療法ドリル 羊土社

⑫価値に基づく診療 VBP実践のための10のプロセス MEDSi

⑬上部消化管内視鏡診断㊙ノート 医学書

 

①⑧金曜日に救急が途切れてしばらく暇であったため、何の気はなしにネットサーフィンをしていた。その時何を思ったか、青空文庫を開き、作家名をだーっと見ていた。その中で、室生犀星があったので、クリックした。「杏っ子」は長いからさすがにまだ載っていないようである。あ、「蜜のあわれ」があるな、読んでみるか、と思って読みだしたのが運のつき。最初の感じはなんじゃこりゃ、そして、これを晩年で書いていたのか???という疑問。全編会話体の小説で、縦型スクロールで読み続けるのは困難と判断した。帰宅後、手元にある"日本文学全集"の類を探してみたが、室生犀星集はなく(というのも、以前新潮社版の「室生犀星全集」を持っていて、それを機におそらく文学全集版は不要と思って売ったか捨てたかしたのであろう。しかし、引っ越しの際に何を思ったかその全集を手放したのであった(そういえば梅崎春生全集もその時手放したのであった。結局今になって買ってるんだから始末に負えない))、まだ講談社文芸文庫版が絶版になっていないことを確認し、購入したのであった。まだ「蜜のあわれ」は読途中である。その文庫本に「陶古の女人」という短編も入っていて、陶器に対する情熱を語っているようで、結局犀星自身のの文学観を語っていてそれが非常に面白い(しかしほぼ改行なし地の文が延々と続くため、やはり縦スクロール横文字で見るのは苦労であったろう。文庫を買ってよかった)

②-⑦近所の書店で中公文庫在庫僅少フェアをやっていて、それで購入。④については汲むところ多く、後に何か書くかもしれない。

⑨ ⑧購入時に何となく見つけてしまったものであるが、やはり実際に本屋に出かけると思いがけないものを見つけるから楽しいものである。