備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2022/7/30

①感染対策40の法則 坂本史衣 医学書
大阪市立十三市民病院がつくった新型コロナウイルス感染症対応BOOK 照林社
③永寿総合病院看護部が書いた新型コロナウイルス感染症アウトブレイクの記録 医学書
④シンクロと自由 村瀬孝生 医学書
⑤性と芸術 会田誠 幻冬舎

 

新刊本屋にて。
最近更新をサボりすぎていてすっかり記憶の彼方に近い頃の話だとおもったが、購入ラインナップを見て、ちょうどこの頃うちで関わっていた福祉施設でコロナクラスターが起こり、それに何もかも精力を持ってかれたことを思い出した。運良くその施設はあの時までクラスターを発生させずに2年乗り切ってきたたわけだが、やはり第7波では巷の罹患者がたくさん出すぎ、いくら頑張って自衛したところで罹患してしまう職員がどうしても出てしまい、そこから入り込んで後の施設内への広がりようは大変であった。つくづくこういうところに持ち込んではいけない(当然だ、利用者が外から持ち込むことはないのであるから。その上、内部は閉鎖環境だ)。おまけにこういうところの人というのは、入院させてもらうハードルが非常に高い(全身状態的にも、周囲の病院のマンパワー的にも)ので、いわゆる籠城戦というやつを強いられることになる。
そんなわけで、一応遅まきながら対応するために何冊か手ごろのものを買ってみたというところであった。あの当時は総論できちっとしていた本はほとんど出ていなかった。とはいえ、コロナに限らない、接触感染・空気感染対策そのものはある程度ものは出ているので、それを参考にすればよい(①)。それよりはクラスターが起こってそれを乗り越えたところの体験談の方が施設に落とし込むときにはよいだろうと思い、②③を購入した。しかし、読んでいて涙ぐましい努力をどこもしていたのだなとつくづく思わされた。どこも大変だったよな。そのつらさというのはわかってもらう必要もないが、とはいえ外には伝わるものでもないので、全然関係ない世界線の人からすればどうでもよいことにされてしまうのであろうな。そんなもんだ結局(今の世の中もそうなりつつある。別にそれはそれで平常時に戻り、ということでいいのであるが、また十数年以内に同じようなことは絶対に起こる。絶対にね。歴史は繰り返すとならないようにしたいものであるが、どうであろうね)。
うちのところでも、全職員が対策をきちんとできるわけでもなく、その上出口が見えない状況でいつまでこんな対策を続けるのかという暗澹感・閉塞感もあって皆疲弊し、ある程度落ち着いたところで何人か辞めてってしまった。クラスターがなければ変わらず働けて行けただろうに!
④⑤ちょうど目についたので買った。④はtwitterでみて面白そうだと思ったのであった。