備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2022.4.16/17 不思議な本の出会い

①装幀談義 菊地信義 筑摩書房
高瀬川 平野啓一郎 講談社
③石中先生行状記完 石坂洋次郎 新潮文庫

④忘れられた帝国 島田雅彦 毎日新聞社
⑤ロマンティックな狂気は存在するか 春日武彦 大和書房
⑥言葉殺人事件 長田弘 晶文社
⑦メランコリックな怪物 長田弘 思潮社

⑧フランス小説の扉 野崎歓 白水社
⑨新版私説東京繁盛記 小林信彦 筑摩書房
⑩装幀=菊地信義の本 講談社

⑪戦う操縦士 サン=デグジュペリ みすず書房
⑫夜間飛行 サン=デグジュペリ みすず書房
⑬精神医学から臨床哲学へ 木村敏 ミネルヴァ書房
⑭エゴパシー 影山任佐 日本評論社
⑮こんなときどうする? 徳永進 岩波書店
⑯取り替え子 大江健三郎 講談社
⑰水死 大江健三郎 講談社
⑱若き日の変転 カロッサ 岩波文庫
⑲ブリギッタ・森の泉 シュティフター 岩波文庫

 

ブックオフ三鷹周辺の本屋さんから。
①-③ブックオフにて。菊地信義は訃報を聞いてこの本を見つけるという何かタイミング良すぎなような。③は完結編だけなかなか見つからなかったのでちょうどよかった。というかP+Dブックスで復刊してくれないもんかな。
④-⑦三鷹の水中書店にて。④毎日新聞に連載されていた時、作者本人の絵が挿絵として一緒に連載されていたのである。何というマルチな才能。文庫版ではカットされているが、単行本だと少し収録されている。大学受験予備校に通っていた時に、国語の授業で本文の一部が出てきたのがこの本との最初の出会いであった、そういえば。⑥⑦この本屋もりんてん舎も詩集を多めに置いている印象であるが、以前探した時には長田弘の本は見つからなかった。今回は店内をくまなく見てみたところ、エッセイコーナーに何冊か転がっていて、置き場所の問題かと思った。⑦は本の作りが面白いため、どこかで紹介したい。
⑧-⑩三鷹のりんてん舎にて。⑨挿入写真がアラーキーによるものだったので買ってしまった。⑩ここでもタイミングがよかったのか何なのか、店に入ってすぐ右手の平台コーナーの一番目立つところに置いてあった。以前買ったリブロポートの本の続きのようで、まるで自分が買うために置いてあったかのように感じた。もちろん錯覚であるが。
⑪-⑲別なブックオフにて。「遠い朝の本たち」を読んでいて、色々他の本を読みたくなったのは以前書いた通りであるが、その中で、サン=デグジュペリの「戦う操縦士」は今は中々手に入らない状態である(本来なら新潮文庫の復刊で手に入れたいところであるが、中々見つからない)。ヤフオクや日本の古本屋で見てみるもそうそうなく、ということが頭にあっての⑪⑫が落ちているというね。何というタイミング。というのがこの2日で何回か重なったので、なにやら不思議なものだなあとつくづく思ってしまった。所詮は後からとってつけたような意味付けに過ぎないのであろうが、このようななにか縁を感じるような本の発見をすることはままある。本探しにはそういう楽しみもある。