備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2022.4.10 大均一祭その2と吉田健一展

井上光晴先品集1/2/3 勁草書房
伊藤整 桶谷秀昭 新潮社
伊藤整論 早川雅之 八木書房
伊藤整論 日高昭二 有精堂
伊藤整の世界 亀井秀雄 講談社
⑥小説の方法 伊藤整 河出書房
⑦随筆入門 吉田精一 河出ペーパーバックス
⑧火の祭り 中村真一郎 講談社
⑨野鴨 庄野潤三 講談社
⑩水の都 庄野潤三 河出書房新社
⑪貝がらと海の音 庄野潤三 新潮社
⑫一年の牧歌 河野多恵子 新潮社
⑬谷崎文学と肯定の欲望 河野多恵子 文藝春秋
⑭暗室 吉行淳之介 講談社
⑮夕暮まで 吉行淳之介 新潮社
⑯鞄の中身 吉行淳之介 講談社
⑰菓子祭 吉行淳之介 潮出版社
⑱天草の雅歌 辻邦生 新潮社
⑲天の花 淵の声 小川国夫 角川書店
⑳インテリゲンチア 高見順 池田書店
㉑重き流れのなかに 椎名麟三 筑摩書房
㉒青年の環 野間宏 河出書房

吉田健一展図録 神奈川県立近代文学

 

さて、大均一祭2日目である。2日目は早く行くに限る。遅く行って買い逃すことほど悲しいことはない。前日買い逃した①をまずは確保し、その上で、100円ならと思い伊藤整関連のものを漁ってみた。⑤には結構書き込みあり、かなり辛辣なものも。その他、庄野潤三吉行淳之介の本をメインに。また、戦中前後の本も目ぼしいものは買ってみた。㉒は中断する前の始めのエディションである。現行版と比べてみると面白いかもしれない。
その後、吉田健一展を見に神奈川へ。環八から第三京浜を通りみなとみらいへ。片側三車線でスイスイでひゃっほいとやっていたら、間違って三ツ沢で降りてしまった。しかし、横浜駅から思ったほど遠い場所ではなく、料金も道路が切り替わる直前であったため320円と破格であった(とはいえみなとみらいまで行っていたとしても660円であるが)。神奈川県立近代文学館は元町・中華街駅近くの港の見える丘公園内にあった。休日ということもあり、たくさん人がいた。展示自体はかなり面白く、留学前後での師との書簡類が多く展示されていた。天才と思っていたが、若いころは自信のない一青年だったことも伺われ、少し意外であった。図録にすべてが収められていないのは残念。
近代文学館を出た後で、公園から港を見てみた。船荷が並んでいて、あまりよい景色とは自分は思えなかった。しかし公園自体はのんびり過ごすのに適してそうなところで、このあたりに住むことがあれば、休日は散歩しにくるだろうなと思った。どうせ住むことないけれど。坂はかなり急だし。三ツ沢公園付近も横浜駅へ向かう道路はかなり急坂だし、横浜全体が、山を無理やり切り開いた地形なんじゃないだろうか、と思っていたら案の定それを裏付けるようなネットの記事が(https://nora-yokohama.org/reading/?p=80)。そういえば先日がけ崩れが起こったのもこの辺であるし、結構危ない土地柄なんじゃないか、と思う。