備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2021.7.23/24/25

①光の受胎 大岡信 小学館
伊藤整 瀬沼茂樹 冬樹社
マン・レイと女性たち 巌谷國士 平凡社
④詩人の紙碑 長田弘 朝日選書
⑤文藝時評 山本健吉 河出書房
⑥犠牲者 ソール・べロウ 白水社
安部公房全集1/4/5/21/29 新潮社
⑧反共感論 ポール・ブルーム 白揚社
⑨改訂版 錯覚の科学 放送大学振興協会
⑩わかったつもり 西林克彦 光文社新書
⑪友だち地獄 土井隆義 ちくま新書
⑫これが「常識」だ 清水真木 新潮新書
⑬科学と宗教と死 加賀乙彦 集英社新書

この四連休の。
まずは世田谷文学館へ。石川淳の展示についてはtwitterで書いた通り。書簡コーナーも面白く、作家それぞれで文字に個性が出ていた。安部公房加藤周一は戦後の時期は食えていなかったようで、石川淳に無心の手紙を送っていた。しかしその中で優れたものを生み出してその後成功しているので、やはり生活が追い込まれた時ほど優れたものが書かれやすいのか。
その後、五反田の南部古書会館の古書展に行き、①②購入。時間が来てbunkamuraマン・レイ展に行くが、石川淳の衝撃が強すぎてあまり頭に入ってこなかった。③はそれの図録。
翌日、高円寺の古書展に行くも今回は大したことなし。その後、中央線に沿って進むことにし、荻窪で駅に着く直前に外を眺めるとの古書ワルツがやってそうなので行ってみた。ここはもともとささま書店が入っていたところが、閉店に伴って店舗が変わったもの。いつ来ても雑多に本が並んでおり、しかし何が出るかわからない不気味さを感じさせる。均一台から④⑤。
その後、宅急便の荷物が届く時間を考慮すると色々寄れないため、西荻窪の盛林堂、吉祥寺のブックオフとよみた屋はあきらめ(古本のんきもいつか行きたいものだ)、これまであまり行ったことのない三鷹の二店舗(水中書店、りんてん舎)に絞る。りんてん舎にて⑥を購入。こちらもそうだし水中書店もそうだが、詩集が充実していた(しかしいずれにも長田弘の本は見つからなかった。探し方の問題?)

⑦コロナワクチン接種バイトで1月分の振り込みがついこの間あり、思った以上の金額がもらえていた。全集全部新刊で買ってもおつりがくるような感じであったため、どうせこの金もあぶく銭だと思い、思い切って全巻買うことに決めた。が、刊行してから20年経過し、さすがに絶版になりかけの巻もあるようで、2/3/29が欠巻となっているようであった。2巻とか「壁」が入っているのにねえ。3巻にはつい先ごろ見た石川淳宛ての書簡が収録されていそう。29は新刊で売っている店を発見したため、それを購入し、修羅の道に入ることに。2/3は比較的古書で手に入りやすそうな印象であったためひとまず置いておくことにして、それ以外を集めることとした。
⑧-⑫連休最終日、「教養の書」の関連書籍を購入。優れた本は人の感覚を変えるが、それがゆえにもっと知りたいということから本から本へさらなる本へといざなわれて際限がなくなる。沼である。