①石川淳論 立石伯 オリジン出版センター
ついに、所沢の彩の国古本祭りが始まった。
しかし、所沢までの距離が遠いので普段は行くとすれば土日くらいしかできなかったが、なんと今回は都合のよいことに当直明けであった。早めに仕事を切り上げさせてもらい、急いで所沢へ。何とか終了まで1時間切ったあたりの時間で会場に到着できた。
普段なら3時間くらいかけて全書架を2周して見て回ってという感じであるが、今回はそんな時間的余裕はなく、一期一会で決めようという感じであった。その中で見つけたのが上記。
①とある本屋の棚で、石川淳関係の本が少しまとまっていた中に並んでいた。出版社は聞いたことがなかったところであるが、作者は講談社文芸文庫で解説をよく書いている人である。本の状態もよいし、中身はあまり吟味せず、期待して買った。
②続でない方はとうに持っていたのだが、こちらはなかなか状態が良いのが見つからなかった。ようやく今回見つかった。
③逍遥館の棚を見ていて、一見すると全巻そろっているように見えたことから後付けの値段をみてみると、一冊300円であった。箱は一部壊れたり汚かったりしているが、本体は状態よく、読む分には問題なし。1周して戻ってきて見てみると8巻だけ抜けていた。書店主曰く部数が多いからこの値段とのことであり、8巻収録の「たちばなの夢」自体は持っているしもう読んだから(「紀貫之」は、まあいいや)、気長に探せばいずれどこかの古書展で見つかるだろう。まとまって購入するにはいい機会だということで購入した。
やはり、何かないかなあとうろうろして探すのは楽しいものである。当直明けの疲れはぶっ飛んだ。