備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.9.5.6

①高原文庫第14号 中村真一郎

島崎藤村論増補版 三好行雄 筑摩書房

③夢屑 島尾敏雄 講談社

④バーナードショー名作集 白水社

吉行淳之介の研究 実業之日本社

⑥国家とはなにか 江藤淳 文芸春秋

⑦夏小説 荒木経惟 平凡社

⑧田畑文士村 近藤富枝 中公文庫

⑨書物渉歴1 生松敬三 みすず書房

⑩女性と文学の誕生 大岡昇平 新潮社

⑪時代小説礼賛 秋山駿 日本文芸社 

⑫未闘病記 笙野頼子 講談社

⑬会いに行って 静流藤娘紀行 笙野頼子 講談社

⑭ある偽作家の生涯 井上靖 新潮文庫

⑮新岩波講座哲学

 

所沢で彩の国古本祭りが開催されていたので、ということで。

①-⑧が9/5、⑨-⑬が9/6に購入分。⑭⑮は帰りに寄ったブックオフにて。

 

①は軽井沢高原文庫において中村真一郎が亡くなって1年たったところで開催された中村真一郎展によせての特集号。自宅に帰ってそのまま読みふけってしまった。中村真一郎の作家としての態度や傾向につき改めて知り、学ぶところあり。

②は新潮文庫漱石などの注釈でおなじみの方による藤村論。古本祭り会場に「島崎藤村全短編」がおいてあり、結構状態がよかったので購入しようか迷ったが結局それは買わず、となり、それでも藤村のことが頭から離れなかったところでたまたま発見してしまい立ち読みした結果購入。

③70年代の短編をまとめたもののようである。作品集の時期よりは後にあたるのか。持ってないため購入。

ピグマリオンがマイフェアレディーの原作だと知ってはいたが、これまでに読んだことなかったことから購入。調べてみると、バーナード・ショーの戯曲は思ったより翻訳はされていないんだなあ。

講談社から同時期に全集が出ていたが、会社が違うのに装丁をそっくりにしているところが何というかあざとい感じがする。しかし内容は非常に充実している。

⑦小説というタイトルであるが、全て写真で構成されている。平凡社から出ていた写真全集が欲しいのだが、全館揃いで転がっているのを見たことがない・・・。

⑩この人も全集が欲しい一人ではあるが、しかし全集以外でだいたい揃ってきたところもあり、どうしたものか。全集の良い点は網羅できるところであるが、重たくて携帯に向かない上読む集中力も文庫や単行本と比べると落ちる。汚したくない欲もからむ上、高い。どうしても欲しい作家だったら躊躇なく買うが、そうでもなければ迷うところである。単行本は安価で転がっていることが多いので、これも例にもれず結局安かったから買った、と。

大きな会場の古本祭りだとブックオフとは違った品ぞろえで出るので、やはり懐も緩んでしまう。しかし上記のほかで加藤典洋の「アメリカの影」や丹羽文雄の初期短編の文庫が欲しかったのだがそれは見つからず、まあどっかで見つかるだろう。