備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.8.1

①私説聊斎志異 安岡章太郎 講談社文芸文庫

②時代と私 田中美知太郎 文芸春秋

井伏鱒二集 新潮日本文学17

④地獄を読む 高橋睦郎 駸々堂出版

⑤いのちの倫理 大場健 ナカニシヤ出版

 

①-④高円寺の古書会館にて、⑤は新刊本屋

本日は待ちに待った三省堂の古本まつりに行ける日である。ということで午前早い時間で病棟を見回り、都心へ。しかも美容院の予約もあったので時間的制約もあったのであった。

結果としては、三省堂のほうは目ぼしいものはあまりなく、棚も減っての展示であったので、ちょっと残念であった(気になったものはあったので、衝動に負けたら明日出かけるかもしれない)。思ったより早く終わってしまったので、昼のラーメンを食べながら、美容院までまだ時間もあるし高円寺の古書展でも行ってみようと思い、高円寺へ。

高円寺の方は、棚は普段通りにもどり、真ん中は2列になっていた。しかも入り口で検温もされるのでまあ安心。やはり、安価かつ品ぞろえも比較的文学寄りであるからついつい買ってしまうのであった。

③のような文学全集ものは60-80年代にかけて大いに流行ったようだが、そのころのインテリアとして買われて読まれておらず棚におきっぱになっていたものが子供の代の今になって不要もの扱いされ売られて多量に出回っている。その中にはいまでは絶版になってしまったようなものも入っているものもあるし、読まれていないやつは読まれていないだけあって非常に中はキレイであることが多く、かつ安価で比較的良質なものが読めるのでお勧めである。数年前に、100円で投げ売りされていることが多いことに気づき、ブックオフをかけずりまわっていたことがあったが、ここ最近はあまりそういうもの見かけなくなってきた。自分と同じように気づいた人が買い占めたのか、それかおそらくネットでの販売網が充実したことによるのかな。井伏鱒二新潮文庫のやつを買おうか迷っていたところで本日見つけ、購入。

④は、今回棚を見ていてたまたま見つけたもの。帯に横尾忠則装丁と書かれており、気をひかれて手に取った。30章に分かれていて、四角で囲まれた随想パートとその周辺事項のまとめにわかれているようである。随想パートは詩人だけあって読ませるものがある。あとがきをみてみると、宗教誌に連載したものらしいが、地獄について勉強しながら書いていったものらしい。装丁も横尾らしいコラージュ満載であり、気に入ってついつい買ってしまった。

にしても、コロナ感染者数が増える一方である。こんなに外をほっつき歩いていておきながらというのはあるが、外は若者だらけでちょっと怖くなってしまった。なるべく人混みを避けようとしてもそうはいかず、特にラーメン屋は提供するのも若者、入るのも若者、店は狭いで最悪であることに入った後に気づく始末(ラーメンはおいしくいただいた)。美容院は空いていた。それに今日は暑かったこともあるし、梅雨明けもしたらしい。自分もマスクをしながら外を歩いていると、暑くてつい外したくなるほどであった。外は外でそんなんだし、コロナで外に出かけないようにと言われると、結局家に引きこもり、高齢の方はエアコンつけないし、んで熱中症にかかる、と。みたいなパターンがこれから増えそう。今年は発熱の鑑別でコロナを付け加えなければいけないので、これからの季節は本当に救急外来が非常に大変であろう・・・。田舎に引きこもろう。