備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.7.17/18

①夜間頻尿ガイドライン 第2版 リッチヒルメディカル

②禁煙学 改訂4版 南山堂

③禁煙治療のためのカウンセリングテクニック 看護の科学社

④アレルギー性気管支肺真菌症の診療の手引き 医学書

⑤臨床にダイレクトにつながる循環生理 羊土社

⑥基礎から学ぶ 楽しい疫学 第3版 中村好一 医学書

⑦臨床研究のABC  名郷直樹 メディカルサイエンス社

⑧あめいろぐ 予防医学 丸善出版

 

①について

今週水曜日に家に帰って夕飯を食べていた時にテレビをつけると、ためしてガッテンの時間であった。その日の特集は夜間頻尿についてで、健常人と高齢者に同じ水分をとらせてみてどれくらい排泄量が違うか、そしてその原因はなんだろうかというところが導入実験で、面白いことするなあと思ってつい見てしまった。先ごろ①が改訂されたということで今回の特集になったんだそうだ。てなわけで放送中にamazonでポチっと。

その中で、自分として感心したのが、下腿浮腫の原因として下肢筋力低下によるポンプ機能失調をきちんと挙げていたことだ。症候学の本にはよく、浮腫の原因としては、心臓腎臓肝臓をまずは考慮し、その上でその他の原因を探りましょう、でも結局わからんことが多いですねという記載で、まあ浮腫で死ぬことはないからいいでしょと。しかしうっ滞が長く続けばうっ滞性皮膚炎やら潰瘍を起こすし、患者の満足度も低い。浮腫についてまとまっている本もあんましないのが実情で、手元にあるjmed mook27 「あなたも名医! 患者さんのむくみ、ちゃんと診てますか?」以外に自分は知らない。その本ですでに原因がよくわからんものの中に下肢ポンプ失調があると述べられていた。「むくみ+α」に注目して考えようという記載であるが、しかしこの30項目をすべて考慮して考えている人はいるのであろうか(少なくとも自分はここまではやっていない。明らかな原因がはっきりすればそれで説明つけて帰すが、結局わかりませんね、ははは、で終わることがしばしば)。しかしこの本もでももう7年前のもので、というところからは下腿浮腫についてわかっていることはまだまだ少ないということなんだろう(もしくはみんな興味ないのか・・・)。

ためしてガッテンでは対処法として、夜間頻尿からくる浮腫には、弾性ストッキング、下肢挙上、減塩がよいと言っていた。弾性ストッキングもイマイチよく使い方わからんよなと思っていたところでついこの間「新 弾性ストッキングコンダクター(へるす出版)」を買ったのはタイムリーであった。併せて勉強しよう。

 

②③⑧

来週から自分の外来に禁煙外来患者が来ることになった。その予習のため。自分もついにそういう時期にきたのだなあ。

これまでは予防医学に対してはあまり興味がなかった。初期研修が終わりそうなタイミングで、前の職場の上級医に予防医学のレクチャーをしてもらったことがあったが、何をこの人は言っているんだろうとその時点では思い、あまり興味は持てなかった。しかし、急性期病院で運ばれてきた救急患者の中には何でこの人ちゃんと現病コントロールされてなかったんだろう、かかりつけ医は何を考えてるんだろうということに多々ぶち当たっていく中で考えが変わった。急性期で治療も確かに大切だが、そもそも病気にならなければ救急患者も減るから我々の仕事も減るのではないか、病気にならないようにコンダクトすればいいのではないか、むしろそれが地域のゲートキーパーたりうる我々総合診療医の役目ではないかと薄々了解されてきた、という次第である。しかし、プライマリケアで見なければならない疾患は幅広い(というか④みたいなのも我々が見なければいけないのか・・・?笑)ゆえ、勉強しなければならないことも多いのだー、あー、疲れたなあ。

 

④について

大病院から通院困難なのと状態落ち着いているから何かあったらまた送ってねとの紹介状付きでアレルギー性気管支肺真菌症の方が紹介されてきた。というか、見たことないよそんなんということで、本屋に行ったらたまたまあったため購入。どこまでが我々の守備範囲にするかはなんとも言えないが、この手の知らんがなみたいな疾患は紹介されてくるごとに勉強するしかない。その繰り返しだ。

 

⑤⑥⑦はその他の本を見つけるためにぶらぶらしていてたまたま購入。他意はない。