備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.7.16

①夜の果てへの旅 セリーヌ 生田耕作訳 中公文庫

 

「卑怯者の天国」からの連携で購入。セリーヌの経歴をこれまで調べたことがなかったが、医者であったことを知り驚く。医者でも文学者を唸らせられる作品を書けるんだなあ・・・

連携ついでで言えば、「太宰治論」を買ったのをいい機会に太宰治の読み直しを始めることとした。といってもこれまでに全部読んだことがあるわけではなく、これまでに読もう読もうと思って手が出つつも挫折していた。なんかあの露悪な自己開示風(「鉄面皮」など)、何だかんだでうまくまとめましたという妙なキレイさ(「メリイ・クリスマス」など)に嫌悪感が催されで途中で読むのをやめたのであった。今回は我慢して読めるところまで読んでみようと思う(苦行・・・?)。

そのついでに、「猿ヶ島」を読んでいて、文壇風刺臭そうだなというところから(奥野健男の解説でもその旨記載あった)、以前江藤淳小島信夫の「犬」(だったかな?)をこき下ろしていたことを思い出した。今度立ち読みしてみよう(その検索過程で用例.jpというサイトに行きついた。世界最大の日本語用例集だそうだ。すごい時代になったもんだ)。