備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.7.12/13

神曲 G.ドレ挿絵 情報出版局センター

②定本 泉鏡花研究 村松定孝 有精堂

③昭和作家論集成 磯田光一 新潮社

④芸術の幻 中村光夫 講談社

⑤いのちとかたち 山本健吉 新潮社

⑥偶然性の精神病理 木村敏 岩波書店

⑦ひき裂かれた自己 R・D・レイン みすず書房

⑧都市という新しい自然 日野啓三 読売新聞社

⑨さんずいづくし 別役実 白水社

⑩卑怯者の天国 生田耕作 人文書院

ドストエフスキーを読む 寺田透 筑摩書房

太宰治論 奥野健男 新潮文庫

 

①、⑫はブックオフ、②-⑨高円寺古書会館、⑩⑪は阿佐ヶ谷の千章堂書店にて。

大均一祭をやっていたので高円寺に行った。今回は2日目の中途半端な午後に行ったので熱狂的な人もおらずのびのび見れた(というのも、3日間で同じ商品を200円→100円→50円という感じで売るため、いつ買うかという駆け引きの場でもある。まあ200円でも十分安いから別にそれでもいいと思うが。次の日に行って目的のものがなかった時の悔しさがなあ・・・)。真ん中の棚は2列に戻っていた。

一番の収穫は②である。岩波書店から「鏡花小説・戯曲選」全12巻が昔出ており、その解説を村松定孝と寺田透とで半分ずつ担当していた。以前、寺田透の「泉鏡花」(筑摩書房)を買ったが、そこには半分しか入っておらず、今回②に村松定孝担当分の解説が全部入っていた、ということで解説目的で小説・戯曲選を探さなくて済むわけだ。ちょうど国書刊行会で鏡花のセレクションも発売されていることだし、併せて読んでみることとする。

千章堂書店は今回の雨で改修が必要になり、その影響で休業することからその前にセールをやってますというのをtwitterで見たため、高円寺から一駅移動し阿佐ヶ谷に降り立った。千章堂書店は商店街内にある小さな昔ながらの雰囲気を出している古本屋である。店内を見まわし、⑩を発見。思わず買う。(今日仕事から帰って、一気読みした。やはり突き抜けた人の文章や考え方は面白い。自分の周囲にもこういう変人がもっといればいいのになと思う。しかし常識的なことが求められる世界ではあるから、そういった人はすぐに淘汰されてしまうか、変に神格化されてしまう)

その後商店街をさらに進みコンコ堂に行く。ここは尖った品ぞろえで、かつ整理が行き届いていて小ぎれいであり、サブカル系人間が好きそうな感じの店構えである(しかし入り口にはおしゃべりだけで入るならお断りですとの但し書きあり、そりゃそうだわな)。買おうか非常に迷ったものがあったが、この日で買いすぎていたこともあり、いったん冷却しておいておくこととする。本当に欲しかったらまた行くだろう。

7/15から池袋三省堂の古本市が始まる。今年は都心に出にくいところにいるため、果たして行けるものやらどうか。と言いつつどうせ行くのだろうが。(と思っていたら、開催は31日からであった)