備忘録、的なもの

本との日常 購入日記その他

2020.10.31/11.1/2

①自然と文明の想像力 山口昌男 宝島社

②はじめとおわり 平野謙 講談社

太宰治研究 1 その文学 奥野健男編 筑摩書房

フロイト選集9 ヒステリー研究 日本教文社

フロイト選集10 不安の問題 日本教文社

フロイト選集15 精神分析療法 日本教文社

⑦異常の構造 木村敏 講談社現代新書
⑧正しく考えるために 岩崎武夫 講談社現代新書
⑨知的生産の技術 梅棹忠雄 岩波新書
⑩本はどう読むか 清水幾多郎 講談社現代新書

⑪眼の冒険 松田行正 紀伊国屋書店

⑫文藝別冊 金子みすゞ

⑬超高層のバベル 見田宗介対談集 講談社メチエ

⑭ホーロー質 加藤典洋 河出書房新社

 

①-⑥は西部古書会館の古本市

⑦-⑩は新刊本屋

⑪-⑭はブックオフ

この週末は、神保町で白水社が主体となって神保町ブックフェスの自主参加版をやっていたのである。しかし、例年の活気・人混みを考えると、また今回は自主規制ということもあり感染対策が全面的にしっかりとられていない可能性が高いだろうということも考え、結局神保町へは行かず、というか行けず。断腸の思いである。くそう。こんな職業でなかったら・・・(そんなこと言うなよ)。

しかし、どうせ高円寺なら大丈夫だろう、どうせ人も多くないしという楽観的な考えで(ひどいな)高円寺に行き、案の定の人の出であった(やったね)。適当に購入。

⑦-⑩は実用書を買ったときについでで見繕って買ったもの。長年の経年変化に耐えられている本は確かに読む価値がある。というか立ち読みしてそう思った。

⑪はブックオフで背表紙を見て手に取って、作者の博識に引き込まれ、ついつい購入。図版も多く、見ていて楽しい。

⑭初期の加藤典洋の本は方々で探しているが中々見つからない。たまたま見つけてしまってつい購入。状態は少し悪い。

最近の購入から

①考える技術 診療でエビデンスを使いこなす 第4版 日経BP
②プライマリ・ケア外来診断目利き術50 適々斎塾指南書 南江堂
③Dr.大津の世界イチ簡単な緩和医療の本 がん患者を苦痛から救う10ステップ 第3版 総合医学社
④終末期医療のエビデンス 日経BP
⑤臨床医のための医学からみた認知症診療医療からみる認知症診療 治療編 中外医学社
⑥あなたも名医!評価・処方の“いま”を押さえる 見直し!脂質異常症診療 日本医事新報社
⑦精神療法の実践 治療がうまくいかない要因と対処法 医学書
⑧精神療法の基本 支持から認知行動療法まで 医学書
⑨症例で学ぶ肺非結核性抗酸菌症 医学書
⑩医療・介護のための死生学入門 東京大学出版
⑪総合診療 2020年 11月号  医学書
⑫終末期の苦痛がなくならない時、何が選択できるのか? 苦痛緩和のための鎮静 医学書
湿潤療法の考え方,使い方 中外医学社

⑭高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス 第2版 上田剛士 Signe

⑮ピロリ菌治療パーフェクトガイド 第3版 日本医事新報社

⑯ブラッシュアップ急性期外科 窪田忠夫 中外医学社

 

ずらずらと

困ったときのぱっと見用と勉強用と改訂されたのと色々

①③⑭⑮改訂版だよ。前の版がよかったから買います。

②この本は買わなくてもよかったが、適々斎塾(https://www.tekitekisai.jp/)でこの本を種にした外来診療術セミナーをやっていて、それが非常によかった。あと2回しかないが、安いこともあり、残りも参加しようと思う。

④これ以外で終末期について網羅的にまとまっている本は見たことがない。2017年出版というところにつられて買ってしまったが、実質は2010年出版で、10年以上前のエビデンスになってしまう。しかし、あまり類書がないということは、この分野はあまり皆興味がないのであろうか。

⑤ようやく治療編がでました。しかし版型が診断編より小さくなったのはなぜなのでしょうか。

⑥⑨⑪⑫⑬⑯直近で来たものの補強その他のため。

⑦⑧ ⑧が新刊で⑦がその前編のようである。不安神経症に対するケアも載っており、去年度それを知りたかった。まあ今から勉強しますが。

また金が飛びましたね。中々貯まらんなこれじゃ。

2020.10.20

①哲学入門 ラッセル ちくま学芸文庫

②斉藤孝と考える医師のコミュニケーション力 メディカルビュー社

 

amazonでの購入。理由は以下。これに加えて、Kate BushのRemastered part1も買った(https://www.amazon.co.jp/REMASTERED-PART-1-CD-BOX/dp/B07HPZ9F43/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=kate+bush&qid=1603208022&sr=8-1)。しかしPCのCDドライブが壊れたくさく、外付けCDドライブを買わなければいけない。くそう。

①は「まんが哲学入門」での言及本。いつ読めるだろうか。ははは。

②今月書店に行くと売っていたが、しかしこれを購入するのも癪だし、しかし、内容は気になる。とはいえ、店頭で買うのも何かコミュニケーション力ない医者に思われそうで嫌だし、あぁ、amazonで買えばいいんだこういうのはということで今日届いた。しかし目次見てがっくり。斉藤孝というので期待していたがちょっと考えていたのとは違うぞ。うーん。じっくり読んでから改めて言及することにしますが、否定的な意見になりそうです。

2020.10.17/18

阿部昭18の短編 福武書店

ホーソーン短編集 岩波文庫

③夢の本 光琳社出版

④生まれてこないほうが良かったのか? 森岡正博 筑摩選書

⑤まんが哲学入門 森岡正博 講談社現代新書

⑥どんなことが起こってもこれだけは本当だ、ということ。 加藤典洋 岩波ブックレット

⑦野の医者は笑う 東畑開人 誠信書房

⑧哲学の謎 野矢茂樹 講談社現代新書

⑨〈子ども〉のための哲学 永井均 講談社現代新書

イスラーム哲学の原像 井筒俊彦 岩波新書

イスラーム文化 井筒俊彦 岩波文庫

⑫西洋哲学史 熊野純彦 岩波新書

⑬ヨーロッパ思想入門 岩田靖夫 岩波ジュニア新書

⑭古典への案内 田中美知太郎 岩波新書

 

今週末もいろいろと。勉強しようと目移りするとこうなる。

①-③はブックオフにて。②は春日武彦の本で言及あって欲しかったが絶版になっていて、というのがたまたまみつかりという。③は心理学コーナーからの拾い物。どぎつい表紙・中身であり知らない出版社であったが、島田雅彦松岡正剛が書いているならまあそうそう変なものではないかということで購入。図版もこだわっていて見ごたえあり。夢だけあってシュールレアリスム系統が多いのもよい。

④-⑭は新刊本屋。

④が出るらしいと森岡先生本人のtwitterに出ていて、それを購入。森岡先生の本は学生時代に脳死についてレポート書いた際に見つけてから個人的に追ってきた。あとがきのところで、生命学と生命の哲学が三部作構成でということが載っており、それにつられて⑤を購入。家に帰ってそのまま読了。人を喰ったような絵だけれど、確かに文章とよくマッチしている。そして、時間論、存在論、「わたし」について、生命論について読み進めていくにつれて互いに相補的にからんでいて、あぁ、哲学ってこういうことなんだなということを感じさせられた。森岡先生は生に対して肯定的なイメージをお持ちのようだが、自分はしかしここまで肯定的にはなれないなあ・・・。

⑤のよいところがもう一つあって、巻末の読書案内である。これまで読んだことないものも多数入っていたこともあり、⑧-⑬を購入。これにすでに持っている「ファウスト」、「パイドロス」「老子」と「自省録」をつければ、しばらく本いらずということになる、はず(だが実際はそうはならんでしょうね)。ブッダについては中村元のラジオ放送シリーズがあるからまずはそっちでだな。ラッセルの哲学入門は学生の時に読んだことがあるかと思ったら、ヤスパースの方であった。それもいずれ買おう。

ジュンク堂池袋のスピリチュアルフェアからもう一冊。トンデモ医療は確かにとんでもないことをやっているパターンもあるため、しかし我々が拾い上げられないものを彼らは拾い上げ、そしてフォロワーにしていくわけであり、一概にダメなものと切って捨てるだかにはいかないのである。そういう人からも学ぶことはある。

⑭今年の8月に復刊していたらしい。持ってなかったので購入。⑤の参考文献にはのってなかったが、オーバーラップはするだろう。

依存症と境界性とダメ男

ツイッター経由で某配信サイトを先ほどまでみていた。

ちょうどカップル同士で痴話喧嘩していて、別々に配信していたのを並行して聞いていた(この人たちは明らかに性格が合っていないし、自分が自分がという思いをお互いにぶつけているようで、別れた方がお互い楽になりそうでいいのではないかという印象を受けた)。そして境界性らしき人の方がたしかに同情をひきやすいなとも(巻き込まれないように気をつけねば)。

しかし、依存症。外来で聞いていると救いようのない方が多く、こちらもまともに取り合わずみることが大抵となってしまうが、依存症の背景には、その元となる代償行為が存在することは多く、そこも解決できなければ、依存そのものも解決するのは難しいかもしれない。上っ面のみ、依存症の悪を説明するだけではだめかもしれない。しかし、短い外来時間のみで背景まで探りを入れるのは難しいよなあ。今日配信していた女性はおそらくアル中で、彼氏とうまくいかず、彼氏が配信でどこの馬の骨とも知らずという人に頼ったということで、自分が一番ではないのかー、酒飲んでやる、という。酒を購入するまでの心理描写は鬼気迫っていた。飲んだ後で号泣し、一人語り・・・。つらいのだな、そういう自分が(しかしこういうところまで探りをいれるのは多数をさばかなければならない外来ではやはりきついものがある)。しかしその後リスナーに慰められて、すぐに機嫌が戻っていた。うーむ、偽りの涙(いずれも真なり・・・?)。男の方は男の方で、自己嫌悪に陥っており、しかし、自分の夢への邪魔をされているということで憤っている(しかし、夢とは大言壮語のみで、絵空事。結局何もなしえないし、上っ面のみで非常に空疎)。「死」という言葉もこの文脈では非常に軽い、ほんとに。

全員が全員ではないのではあるが、やはり聞いていて配信者は精神疾患持ちとおぼしき方に当たることが多い(偏見かもしれないが)。しかし、あまり外来でそういう人たちとは触れ合う機会が少ないこともあり、そういう方の配信をみることで勉強になるよなあとも思う(声の振りだったりとか、思考パターンとか)。ゆえにたまに見てしまうのだ。

2020/10/11

心理療法対話 河合隼雄 岩波書店

②幸福論 春日武彦 講談社現代新書

③話せる医療者 シミレイティッド・ペイシェントに聞く 医学書

 

都心から田舎に戻る途中のブックオフにて。

②絶版になっていてということを前日確認した翌日に発見という。こういうことはよくある。

③はSPからみた目線のコミュニケーション論のよう。あまり類書はみたことない。

2020/10/10

①天才だもの。 春日武彦 青土社

②家族の違和感親子の違和感 春日武彦 金子書房

③本当は不気味で怖ろしい自分探し 春日武彦 草思社

④白鯨 メルヴィル 岩波文庫

⑤妊娠カレンダー 小川洋子 文春文庫

⑥訪問診療の診かた, 考え方 大久保光夫 中外医学社

 

髪を切りに都心へ。そのついでに購入。

行った本屋で春日武彦のコーナーがあり、これまでみたことなかった①-③を購入。

④前回購入した「恐怖と不安の社会学」で触れられていたため。

⑥は今後訪問診療研修が始まることをみこしてということだが、しかし在宅医療の棚に並んでいた本はどれも似たりよったりであった。まあどれでもいいかということで診かた、考えかたシリーズでまずは購入。軽く読み通せるものでまずはやってみましょうか。

 

そのまま家に帰り、①を読みふける。ことごとの挿話は面白いものの、しかし結局、天才ってなんなのだろう。というモヤモヤ感は残った。そして、翌日にこの本について話題になったときに、話し相手への説明の仕方に困った。

「天才は、定義をしようとすれば容易でないにもかかわらず、「天才」の一言でほぼ意味が通じる。だからまず定義を明確化してから尋ねろと返答するのは、おそらく天才と称することが思考停止に近い営みであるかの不快感を惹起するからではないのか。天才という言葉は、そんな具合に誰の心にも揺さぶりをかける性質を帯びている」

これに尽きる。